BLOG


ブログ

誰しもが美しいと思える風景を持っていると思います。
それは、海や山や大自然の中の絶景であったり、海中や空からの非日常的な視界であったり。
また人は、環境や経験、年齢によってもその時々に感じる美しさも変化するのかもしれません。
 
私も幼い頃は図画工作が大好きな子供でした♪
そして大学で建築を志して、かれこれもう30年余り。
学生の頃と今では趣味趣向も年齢相応に変わりましたが、
私にとって「世界で一番美しい場所(=建築)」は変わらないままです。
 
私が生まれる前から存在し、今でもその美しさを失なわない場所。
それは、米国カリフォルニア州サンディエゴ郊外に存在する「ソーク研究所」です。
 
 

この研究所はポリオワクチンの開発者であるソーク博士から依頼を受け、
遅咲きの建築家ルイス・カーンに手によって1966年に完成しました。

設立50年以上にもなるこの研究所は、既に多くのノーベル賞受賞者を排出し、
今でも新進気鋭の科学者や研究者が在籍する現役バリバリの研究所であり、
論文の引用度は世界でも1・2を争うほどだそうです。
同時に世界中の建築好きが訪れる聖地でもあり、かの安藤忠雄氏も見学に訪れています。

当時、ソーク博士は優秀な研究者を集め、留めるには、世界一美しい研究所が必要だと考え、
ルイス・カーンに「ピカソを招けるような研究所」を求めたらしいのです。
象徴的な水路のある中庭を挟んで左右対称に配置される研究棟と、水路の先に望む太平洋の水平線。
その人工物と自然との対比が何とも美しい。
春分と秋分の日には、その水路に太陽が沈むと言います(泣)。
 
想像するに、それはもう空や海と一体となったアートや彫刻のようで、
建築と一言では片付けられない普遍性を持っているように感じられます。
それが50年以上経った今でも世界中から訪れる人々を魅了するのでしょうね。
そして、芸術の様な建築だからこそ、
そこで研究する人に様々なインスピレーションを今でも与え続けられるのだろうと思います。
 
これ程までに人々から愛され続ける建築(=場所)を実際に体感したい欲求と、
建築が人にもたらす影響力を感じずにはいられません。
 
未だ妄想ですが、近いうちに訪問レポートを書いてみたいと夢見ています♪
 
 
※画像は「Salk Institute for Biological Studies」のオフィシャルFBより拝借しています。