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こんにちは設計チーフの千知岩です。
さて今回は、MM邸のプレゼンテーションにおいて、
最適解を導くための手法についての【第2回目】として、《2階和室の利用方法》《計画課題3》についてご説明致します。

■計画の課題として
1)お母様の為の生活動線をいかに効率よく出来るか。
2)タタミ室は使い方が限定されるため、使用頻度が少なく空間利用としてもったいないため、有効に利用できることを提案したい。
3)3方が住宅に囲まれた敷地で明るく温かいLDKは可能か、また今回の条件で1階も温かい居場所は作ることが出来ないか。

 ■検討を重ね最適解に至った方法論
《2階和室の利用方法》
 
2)タタミ室は使い方が限定されるため、使用頻度が少なく空間利用としてもったいないため、有効に利用できることを提案したい。
 
2階和室の利用方法として、リビングと客間(ルーフバルコニーに面する)を兼ねた提案です。
 
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ソファ及びTVの設置スペースは和室の一部を「フローリング貼」とし、その部分以外に「畳」を敷き込みました。
ソファに座ったりTVの前で寝転んだりと寛ぐことができる他、お客様に泊まっていただく際にもソファを移動することなく室内を利用することが可能。
また、リビングと和室(客間)との間を建具(高さ2メートル程度)で仕切るのはよく有りますが、建具を開放しても建具があることで空間としての繋がりがなくなり、開放感が損なわれます。
そこで、
・天井までの高さがある障子(建具)
・間口すべてを開放できるように、建具を別の場所へ収納
この2点を取り入れることで、「明るく」そして「開放的」な空間にすることができました。
 

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障子は、「光を柔らかく透過する」のと「軽い」ため、お施主様でも移動させることが出来ます。また、収納も簡易に行える工夫も!

《計画課題3》
3)3方が住宅に囲まれた敷地で明るく温かいLDKは可能か、また今回の条件で1階も温かい居場所は作ることが出来ないか。
 
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南北に長い敷地ですが、2階は差掛け屋根の吹き抜けの天井付近に設けた窓(ハイサイド窓)から、北側のキッチンまで1日中室内に光(終日日射熱)が届く設計に。
 

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また、1階は玄関ホールを建物間口全て「土間」とし、大きな建具(掃出窓)とすることで冬期室内に入った太陽の光が土間にあたることで、「日射熱」が土間に「蓄熱」する手法取り入れました。

 
上記のご提案は、空間が広がる「視覚効果」で「気持ちよさ」を演出しながらも「快適性」も同時に建築で行うことが出来ます。
 
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建具を閉じても障子の柔らかな明るさの昼光利用で照明エネルギーの削減に繋がり、日射熱利用で壁・天井・床に蓄熱されることで夕方以降には放熱され、暖房エネルギーの削減に繋がります。
 
「快適」「機械」にすべて任せるのではなく、上記のようなアイデアで建築の中で取り入れることができれば、自宅で使用する「1次エネルギー消費量」は《最大で50%削減》することが出来、家計にももちろん優しくなります。
 
フクダ・ロングライフデザインでは、「パッシブデザイン」という手法を最大限に利用した設計はもちろん「性能面」「機能面」「耐震面」「健康面」にも十分配慮した家づくりをご提案します。
 
※一次エネルギー消費量とは、
建築や住宅で用いるエネルギーを熱量換算した値のことです。ただし、電気については、電気そのものの熱量ではなく、発電所で投入する化石燃料の熱量を用います。