【vol.9】コラム「屋根形状を一部片流れにしたことで問題が解決したプラン」

2014年6月14日更新

こんにちは設計チーフの千知岩です。
さて今回は、以前ご提案させて頂きました、NM邸のプレゼンテーションにおいて、最適解を導くための手法についてご説明させて頂きます。
 
土地探しからスタートされたご家族4人の2階建てのお住いです。
 
敷地は北側に4.5M道路、ほぼ整形の敷地で南側には2階建及び3階建の住宅、西側には2階建住宅、東側には4階建+塔屋の住宅と日射熱取得には条件の厳しい50坪弱の土地です。
 
コンセプトでもあるご要望は
・友人・知人が集う為の30畳の広いLDK
・お気に入りのインテリアで暮らす
 
初期案として家事の楽な生活動線と御客様にプライベート空間を感じさせないデザインをコンセプトに計画をスタートさせました。


計画の課題として
 
1.南側に2階建・3階建ての住宅が建ち並ぶ中、南面からの日射取得(冬の太陽熱)は可能か。
 
2.南側に十分な洗濯物干場を作りたいが、南面には大きな窓も設置したいので干場がLDKから見えないようにするにはどうすればよいか。

検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
 
1.冬期の日照シュミレーションで、外壁をどの程度北側に後退すれば熱取得が可能か計算し外壁位置を決定しました、また南側隣地の建物高さから熱取得をできるだけ夕方近くまで長い時間確保できるか確認しました、南西位置にある3階建ての影響で午後以降の熱取得が出来ないため、建物東依りに吹抜・窓を作ることで熱取得が16時前まで可能となりました。
 

2.2階の東西にリビング・ダイニングを配置し、その中央部分に洗濯物干しに必要な寸法を外壁とし、そこを選択物干しスペースとしました、またリビング・ダイニングから視線が気になるため、物干しスペースを囲うように木製スクリーンの衝立を設置したことでプライバシーを守ります。
 
南面の熱取得に有効な窓は、冬期の晴れた日に暖房エネルギーの削減になります。
その方法として2階LDK床面積の20%弱の熱取得に有効な窓があれば、暖房機の使用頻度が格段に減ります、よってNM邸の冬期の暖房エネルギーは家計にやさしいというわけです。

 


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