CONCEPT


コンセプト

住まいの性能コラム

無垢・無添加素材の内装と徹底した空気質管理

【住み手の健康に対する責任】

COLUMN No. 0003

国産のオリジナル無添加漆喰

私たちの家づくりでは、内装の壁と天井全てに「漆喰(しっくい)」による左官仕上げを標準採用しています。
もともと日本の住宅や建物の壁は、土や漆喰で塗られていました。化学式で表せば、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)が空気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して、CaCO3の石灰岩になります。
石灰石ですから、耐火性・耐久性に優れていて、古くから城や土蔵にも使われてきました。私たちが用いる「無添加住宅オリジナル漆喰」は、四国の石灰岩の山から産出される国産漆喰です。石灰岩から精製される消石灰の段階で、麻スサやふのり(ぎんなん草)などを混ぜた、本当の意味での無添加材料です。

このような特性を持っている漆喰ですが、昨今の住宅の工業化とスピード化の潮流によって、現場での調合や水練りなどの施工手間と長い工期が敬遠され、いつしか特別な素材として扱われるようになってしまいました。事実、私たちの手掛ける平均的な規模の住宅でも、5台ほどの除湿器(6帖あたり1台)を用いて、1週間程度の除湿作業が必要になる程、大変な手間と工期を必要とします。
しかし、漆喰の塗り壁は、その手間を除けば、吸湿・放湿性に優れた特性をもち、家の中の湿度環境を穏やかにしてくれます。また、静電気を寄せ付けない特性から、臭いの成分や埃・汚れが付着しにくい特性を持っていて、料理の匂いやペットの臭いなどの生活臭が残り難いという利点もあります。

また、無添加な素材だからメンテナンスが大変では?と誤解されがちですが、汚れた場合の処置や欠けた場合の補修など、工業製品や化学製品と較べると住み手にとってメンテナンスがとても容易な点も、 漆喰塗りにして良かったと喜ばれている一因です。
安全性、機能性、メンテナンス性、サスティナビリティー、どの観点からもこの内装材に勝るものはなく、私たちの家づくりの標準仕様としている理由がそこにあります。

国産杉の無垢フローリングとオリジナルはぎ板

漆喰の塗り壁と共に、もう一つ私たちが標準採用している内装材に、国産無垢杉のフローリング材があります。
幅180ミリ・厚さ30ミリ厚・長さは4メートルの無垢フローリングです。
よく、「なぜこんなに分厚いんですか?」と聞かれることがありますが、薄いと反り返ったりするから・・・という理由のほか、性能面では15ミリ程度の標準厚さのものに比べて踏み心地が柔らかくなること、低音域の遮音性能が高いことなどがメリットとしてあります。
また、さね目地の本数が減ることで、普段のお手入れも楽になります。

完成したお宅の見学会で実物をご覧頂くとお分かり頂けると思いますが、この厚みがもたらす幅の広さがざっくりで大らかで優しい印象を与えてくれることが私たちがつくり家の印象にもなっていると思います。
また、フローリングの他にもこの上質な無垢杉をつなぎ加工(はぎ板)することによって、奥行きが必要なカウンターや机、棚板などにも用いることが可能となりました。
比較的安価でありながら、選りすぐりの国産無垢材の質感で統一されたインテリアはとても贅沢なものと言えるでしょう。

ベンガラ塗装とホウ酸塩防蟻処理

私たちが室内で塗装・染色を行う場合は、自然系ブランドであっても大量市販品は用いません。「ベンガラ」と「食材」のみでつくった完全な無添加塗料によって、フローリングや扉、家具などの塗装を施します。食材でつくった塗料といっても、ベンガラの配合で様々な色を実現しています。

  • ベンガラ(酸化鉄赤→いわゆる鉄のサビ)
  • 柿渋
  • 豆乳
  • 焼酎

これら食材を混ぜてつくる塗料は当然のことながら材料状態では保存がきかないため、その都度必要な分量を現場でつくるという大変手間隙の掛かる塗装となります。一般的な家づくりでは想像もできないことかもしれませんが、手間隙掛けた分、室内の空気質を汚したり健康被害の懸念となる成分を一切発生させないという安心感をご提供できる訳です。

これに加え、私たちの家づくりにおいては床下の空気質についても細心の注意を払っています。一般的に地面に一番近い床下においては、万一のシロアリ被害を予防する為に防蟻処理を施す必要がありますが、その処理においても農薬系薬剤は一切用いません。私たちは「ホウ酸」と「柿渋」による防蟻・防腐処理によって、人やペットの健康に心配がない床下環境を実現しています。
ホウ酸の防蟻効果は、即効性は無いものの、繁殖予防という意味で、肝臓が無いシロアリを含む虫類には強力に働きます。一方、人間やペット等が過って摂取してしまったとしても、肝臓を持つ私たち哺乳類には極めて安全な物質なのです。
ホウ酸は、ホウ酸塩鉱石精製化合による無機質な物質のため、揮発・蒸発・分解をしません。また、防腐性・防蟻性・防カビ性を併せ持ち、塩と同様に水で流されたりしない限り半永久的に木材に浸透・付着したまま効果を持続します。そのため、農薬系防蟻処理とは違い再処理の必要がありません(農薬系防蟻処理の効能は一般的に5年間)。
農薬系の防蟻処理より初期費用は掛かりますが、空気質の安全性が確認できるホウ酸塩防蟻処理を標準仕様としています。