CONCEPT


コンセプト

住まいの性能コラム

心地よい温熱環境づくり

【地域社会・地球環境に対する責任】

COLUMN No. 0005

住み心地の良さを数値で裏付ける

家の住み心地に最も影響を与えるのが、暑い寒いなどの家の中で感じる体感温度です。そして、この体感温度は建物の温熱性能の良し悪しで大きく左右されます。そのため、私たちの家づくりにおいては、建物の温熱性能を以下の様に具体的に定めています。[冬期]最も室温が下がる午前6時の室温が18度以上であること。

[夏期]最も室温が上がる午後2時の室温が30度以下であること。 そして、これらを実現するために、断熱と気密の性能を以下のように数値目標を定めて各種設計を行います。

UA値の目標値「0.5」以下(大阪の地域区分の基準は「0.87」以下)→Q値換算の場合
UA値とは「外皮平均熱貫流率」のことを言います。住宅の内部から外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値のことで、具体的には、壁、床、天井及び開口部などからの熱損失の合計を、外皮表面積で除した値となります。値が小さいほど断熱性能が高いことを示します。

ηA値の目標値「1.5」以下(大阪の地域区分の基準は「2.8」以下)
ηA値とは「冷房期の平均日射熱取得率」のことを言います。冷房期(夏期)に住宅内に入る日射の割合を表し、数値が少ないほど、住宅内に入る日射が少ないことを表します。各部位から入る日射を合計し、外皮面積で割って求めます。

C値の目標値「0.75」以下(高気密住宅の基準は「2」以下)
C値とは「隙間相当面積」のことで、住宅の気密性を表します。(単位はcm²/m²)
これは、床面積1平方メートルあたりにつき、どれくらいの隙間があるかを示し、数値が小さいほど隙間がなく、漏気の少ない性能の良い住宅となります。 私たちは第三者の気密検査によって、一邸一邸ごとに実測して確認します。

空気質と熱損失軽減を両立した高性能換気システム

住宅の換気を行う目的は、CO2・臭い・VOC・熱・湿気など、これらの「空気の汚れ」によって生じる問題を回避しなければならないからです。

  • CO2濃度の上昇
    → 頭が痛くなる/息苦しくなる
  • 室内温度の上昇
    → 暑いと感じる/結露が発生しやすくなる
  • VOC濃度の上昇
    → 健康を損なう

一般的には外気の方が室内よりも空気の清浄度は高く、そのことを経験的に知っている私たちは窓を開け、空気を入替えます。いわるゆる通風です。しかし、留守中や雨天時など、通風ができる機会は限られてくるため、換気設備が必要になってきます。皆さんがご存知の「24時間換気(常時換気)」は2003年の建築基準法改正(シックハウス法の施行)によって設置の義務化が実施されました。これはこれまでのトイレや調理場の局所換気とは違い、主に室内空気に含まれる化学物質を室外に排出させることを目的として生まれたものです。

換気主体で考えれば、換気量を増やせば空気の汚れは解消できますが、それではどんどん換気量を増やせば良いのでしょうか?
「換気量を増やす=熱損失量が多くなる」
このような図式から、換気量を増やせば増やすほど、冬期に「寒い」「暖房エネルギーがたくさん必要になる」といった問題点が生まれてきます。実は換気計画の最大の課題がここにあります。いかに有効な換気量を確保しつつ、熱損失を最小にするような換気計画が求められる訳です。

この24時間換気において私たちが採用している常時換気システム「四季快適扇」は、機械給気・機械排気(※1)で且つ蓄熱型熱交換(※2)の機能を持っています。機械給気・機械排気による有効な換気量の確保と、蓄熱型熱交換の機能を活かして熱損失を最小限に留めることができます。同時に、ダクトレス化によるコスト抑制、省電力モーターでの稼働、さらに衛生的で容易なメンテナンス性を実現しています。後述する暖冷房システム(CCF:全館床下暖冷房システム)との連動機能も備えおり、「四季快適扇」という文字通り、心地よい温熱環境を実現するための理想的な常時換気システムと言えます。

  • *1集中制御システムによる機械給気と機械排気によって、家全体がまるで呼吸をしているかのように計画換気を行います
  • *2外気の冷気を取り込まない、室内の熱を逃さないため、常時換気の弊害とも言える暖冷房負荷を減らすことができます

ダクトレス蓄熱型熱交換換気扇(四季快適扇)

トイレや脱衣室まで、家中どこでも快適な家

暖房や冷房についてきちんと計画することは、住まい手に快適を提供するという意味でとても重要です。また、その計画の良し悪しが入居後のエネルギー消費量(光熱費)に大きな影響を与えます。暖冷房による消費エネルギーは、住宅全体での消費エネルギーの20〜40%程度を占め、住宅の省エネルギー化を進めるために、暖冷房消費エネルギーを削減することは非常に重要になります。しかし、まだまだ多くのつくり手が、暖房や冷房を「計画する」という発想が乏しいように感じます。
住み手もつくり手も、断熱や温熱的快適性、住宅の温度環境や光熱費などに感心が及べば、自然と「暖房や冷房をきちんと計画しよう」という考えに至るはずです。

先ず、暖房設備には様々な特徴と共に選択肢が豊富です。
ヒートポンプ式エアコン/FF(密閉・強制吸排気)式暖房/パネルヒーター/蓄熱式電気暖房/床暖房/床下暖房/薪(ペレット)ストーブざっと並べただけでもこれだけありますが、通常は最大暖房負荷と立上り効率、快適性、利便性や安全性、省エネルギー性を加味して選択していきます。一方で、冷房設備といえるものはヒートポンプ式エアコンしかありません(一部の高価な放射冷却型タイプのものを省く)。その限られた選択肢の中で、なるべくCOPやAFPの効率(※1)が良く、適切な能力の機種を選択するということになります。

私たちが住む大阪圏は暖房期間と同じくらい、冷房期間が長い地域の一つと言えます。個人差を恐れず言えば、暖房期間が11月から3月までの5ヶ月間、冷房期間は梅雨を含む6月から9月の4ヶ月間と思われる方は多いのではないでしょうか。先程も触れた様に、冷房=エアコンですから、必然的に暖房もエアコンで想定することになります。
ここで問題になるのが、いわゆる「頭寒足暖」で感じる快適性の感覚です。暖気は頭上に吹き付けるが、足元が寒い・・・これでは不快そのものです。そこで到達する考えが、ヒートポンプ式エアコンで床から温めるというものです。エアコンは空気を熱媒介にしていますので、温めた(冷やした)空気を床下に充満させ、その空気を「対流」させることによって、暖房時には床から温め、冷房時には天井から冷やす、それを高効率なヒートポンプ式エアコンによって省エネで実現する。この理想的な暖冷房システムこそ、CCF(全館床下暖冷房システム)です。

戸建て住宅の床下は、浴室下や土間などを省けば全てつながっていて、メンテナンスにも役立っています。その元々存在する床下空間を空調ダクトとして利用することで、トイレや脱衣室はもちろんのこと、納戸やウォークインクローゼットなど、家中隅々まで快適な温湿度の環境を実現するものです。また、高効率のヒートポンプ式エアコンを心臓部としているCCFですから、快適性と省エネ性を両立している訳です。

  • *1COP(冷暖房平均エネルギー消費効率)とAPF(通年エネルギー消費効率)は、数値の出し方に違いがあるので同じものではありませんが、数値が大きいほど優秀な機種という意味は同じです。平たく言えば、1のエネル ギーが何倍のパワーになるかを数値で表していると理解すれば、わかりやすいでしょう。従って、この数値が大きいほどエネルギー効率がよい省エネ型の機種ということになります。
  • 集中制御システムによる機械給気と機械排気によって、家全体がまるで呼吸をしているかのように計画換気を行います。
  • 外気の冷気を取り込まない、室内の熱を逃さないため、常時換気の弊害とも言える暖冷房負荷を減らすことができます。

全館床下暖冷房システム(CCF STYLE)