中国文化を研究されているご夫婦。増える一方の蔵書をすっきり解決しました。
さりげなくきかせた中国のテイストにも、ご注目。
静かな住宅街に建つO邸。
扉のブルーが効いています。
奥さまのラッキーカラー!とのこと。
そして、塀には雰囲気あるモチーフが。これって??
漏窗(ろうそう)と呼ばれる中国の透かし窓。
ご主人が、わざわざ中国でオーダーメイドされたもの。
実は、O邸のテイストをつくる要となるのが、
ご夫妻が共に大学で研究され、教鞭をとられている
「中国文化」。
シンプルな中にも、おふたりの洗練されたこだわりが。
元々マンション住まいだったご夫妻が
一戸建てを新築しようとお考えになったのは、
「とにかく、増えすぎた本を納めるスペースが欲しかったから」
そんなお悩みをすっきりと解決したのが、
この図書館の閲覧室をイメージした家。
本・本・本…段ボール300箱分にも及びます。
まだまだ、2階の回廊部分にも。
これだけ膨大な蔵書を見やすく納められたのは、「SE構法」をご指定いただけたからこそ。
「家づくりの情報収集の過程で『SE構法』を知って…本の重みを気にせずに、オープンな空間をとれるのが魅力でした。」
当初、ご夫妻は、本を納めきるという目的から、多少の不便はあっても、総2階にして床面積を大きくとりたいとお考えでした。
「でも、提案していただいたプランは、吹き抜けだったんです」
「吹き抜けのまわりに本棚という説明を聞いて、ナルホド~!と。納得して、後は、フクダさんにほぼおまかせしました」
知り合われた大学院生のころから、資料を持ち寄って同じ空間で勉強していたとおっしゃるご夫妻。
いまは、ここがワークスペース。
「お互いにプレッシャーをかけ合いながら(笑)」
杉材のフローリング。
肌あたりがやさしく、奥さま曰く
「ごろんと寝ころんでいても、体が痛くならない」
「床の上で寝るのが好きで…。気持ちいいですよ!
昨夜も、うっかり3時間ほど(笑)」
全館空調&床下冷暖房のCCFシステムを搭載。
「トイレとか洗面所も、居心地いいですね。
暑かったり、寒かったりがなくて」と、ご夫妻。
「暑くて夜中に起きることもなくなりましたね」
「冬には必須だった靴下、ひざかけもいらなくなりました」
CCFシステムと高い断熱性能は、暮らしの随所で実感していただけているようです。
「いちばん居心地よく感じているのは、きっと猫たち。
くつろいでいる姿を見るのが、なによりうれしいです」
家づくりを振り返って。
「わたしたちの希望とフクダさんのテイストが
うまくシンクロしたのも、ラッキーでした」と、ご主人。
奥さまからも、うれしいお言葉をいただきました。
「大人だけど、シックすぎない。
質がイイけど、できあがった雰囲気は、気張ってない。
わたしたちにとって、さじ加減のいい家なんです」
O邸のいちばん上には、ロフトスペースが設けてあります。
主にはゲスト用。
勉強会に集まる友人が宿泊されることも、たびたび。
ときには、留学生も。
実は、フクダ・ロングライフデザインが掲げた
設計コンセプトは、「桃李の家」でした。
中国の故事に由来する「桃李言わざれども下(した)自ずから蹊(みち)を成す」に、ちなんで。
これからも、たくさんの仲間が集うことでしょう。
ご夫妻の人柄や知識のもとに。
そして、この居心地のいい大人の家に。