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皆さんいかがお過ごしでしょうか。  
 
全国で冷え込みも強まり大阪でも今週中旬より朝は10度近くまで下がりますが、今週末の6日以降は、最高気温が30度まで上がり夏の蒸し暑さが戻る見込みです。
 
くれぐれも体調管理にお気をつけください。
 
今週の私は、基本設計中のお客様のご要望に対してよりよい提案の検討に没頭する1週間になりそうです。
 
 
 
 
今回は、ニュースレターでご紹介している物件の最適解を導くための方法論、5回目です。
 
 
 
 
さて今回は、前回に引続きUD邸において、最適解を導くための手法について解説させて頂きます。
 
 
計画の課題及び提案
1.有効宅地約25坪に駐車・駐輪スペースを含めたゾーニング計画
2.防犯を考慮した窓配置計画
3.隣地に3階建てがある場合の日射取得提案
 
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
3.その2
今回の計画敷地は西側が道路で、南側に通路を挟み3階建ての住宅が建っています。
日射熱を取り込もうと闇雲に窓を大きく沢山配置しても断熱性能が低下します。それは断熱性能の高い窓を選定しても屋根・壁に比べ窓は約1/7程度の断熱性能しかないため、窓の設計一つで断熱性能が劣ってしまうことをご理解頂けたと思います。
そのために弊社では、屋根・外壁他面積に対する窓面積の割合、いわゆる開口部比率の割合を決めています。
またリビング・ダイニング・キッチンから吹抜け等、扉で仕切られたエリアまでつながった空間(パッシブソーラーエリア)においても、パッシブソーラーエリアの床面積からそのエリアに対する開口面積の割合を目標数値として決めています。
プランニングを行う前には周辺の建物および空地においても将来こんな建物が建つであろう想定を行い、前回お伝えした正確な周辺建物と窓の把握でより性能を向上させるプランニングが可能です。
隣接建物の窓まで把握出来ていないとプライバシー等の観点からカーテン等閉め切ってしまい、日射熱利用のための窓として開放して有効な機能を働かせることが出来ないためです。
そこで3Dソフトを使用して日射熱取得に影響のある南側の隣接建物を入力して、どこの外壁面に熱取得が有効な場所があるかを確認します。
この計画地では南側の道路側に駐車スペースの空地があり、3階部分はセットバックしているため、計画建物の南西側と3階南側の一部に日射熱が入ることを確認できました。
上記からプランニングの際には、周辺建物も考慮したゾーニングを行う必要があり、そうすることで太陽熱を必要な箇所に享受でき、住宅性能が高ければ、エアコンの使用時間も低減しながらお財布にも優しく、温かく快適に過ごすことが可能となります。
 
 
 
 
※セットバック:建物が下の階から上の階へいくにしたがって順次後退し、その外観が階段状になっているもの。
※ゾーニング(計画上のプロセスの一つで、空間を機能や用途別にまとめて必要な空間の大きさを設定し、相互の関連を見た上で位置関係を決定する設計手法です。)