基本設計-2

2021年2月21日更新

前回は以下の3つのカテゴリーの内、基本設計についてプラン確定から基本設計−1の検証・検討・承認までをお伝えいたしました。
 
 
以下前回ブログより抜粋
 
まずは弊社ホームページより
【家づくりのイロハ】
■ハ.家づくりの進め方→STEP3
 
上記は、初回提案後設計申込を頂き、住宅ローン審査を進めつつ、基本設計(マスタープラン)を固めるステップです。
先ずは、正確な全体費用を算出するベース(基本プラン)をつくり上げることを目標とします。
 
大きく分けて以下の3つで構成しています。
①基本設計
②全体費用の確認
③住宅ローン審査
 
では①の基本設計ですが、
主に以下の検証・検討・承認を行います。
●基本設計−1(敷地確定・プラン決定・法規チェック・設計レビュー①)
●基本設計–2(造作家具及び内装建具承認・照明計画方向性・サッシ承認)
 
 
 
 
それでは、●基本設計−2について詳しく説明いたします。
 
上記カテゴリー②の全体費用の確認のためには以下の金額算出を行う必要があります。
その為に初回提案にて以下の金額算出をあらかじめ行なっているものの変更増減見積や地盤改良の見積、オプション類の絞込みを行います。
 
■土地に付帯する費用
【地盤改良】
【給排水引込関連】
【特殊工事】
■建築関連費用
【住宅設備】
【造作家具】
【内装建具】
【照明】
【外部建具】
 
 
【地盤改良】
地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験)にて、現状地盤に地耐力があるか確認を行い地耐力が不足する場合は地盤改良を行うための見積を行います。
 
地盤調査試験は半日程度で、建物の四隅と中央部一箇所の計5側点で調査を行います。
下記の場合は、適宜測点数を追加します。
●他測点と比較し、1測点のみのデータに差異が認められる
●障害物(礫・ガラ)が混入されているために貫入できない
●擁壁底版に当たる
●支持層が傾斜している
試験方法は、ロッドに荷重をかけて回転数により地耐力を換算します。
 
上記の試験で地耐力が不足する場合は、地盤改良を行います。
 
住宅のような低層の建物で使用する地盤改良は、地盤改良杭の上に建物を載せることで建物が沈み込まないよう設計します。
地盤改良杭は建物重量を支えるだけの鉛直支持力を持つのみの役割です。
 
弊社では、以下の工法を採用しています。
・柱状改良工法
・スクリューフリクションパイル工法
・砕石工法など
 
※土壌汚染で取り上げられている発ガン性物質の六価クロムですが、
セメントは水と混ざると水和反応で六価クロムが閉じ込められるため、硬化後に六価クロムが溶出することはほとんどありません。
柱状改良工法の場合は、現地の土とセメント系硬化材を混合攪拌する必要がありますので、腐食土や火山灰質粘性土(ローム)が水和反応を阻害しますので、六価クロムが溶出します。
施工する前にはセメント系硬化材と土質の相性を試験で確認し、六価クロムの溶出量を環境基準値(0.05mg/ℓ)以下となる硬化材を使用し、適合確認を行います。
また柱状改良など六価クロムの溶出リスクがある場合、スクリューフリクションパイル工法や砕石工法で六価クロムの溶出が心配のない工法を選択いただけます。
 
 
 
次回は
●基本設計–2の項目について順次ご説明します。

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