ーヴォイドから派生する豊中の家ー①

2022年11月19日更新

さて今回は『ヴォイドから派生する豊中の家』第1回、
計画課題.①−1の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
 
 
土地探しからスタートされたご家族3人の2階建てのお住いです。

計画地は、豊中市北部に位置し、箕面市に隣接する古い住宅地で、桜並木が有名な街並みでもあります。
南側4M道路、4区画分譲地の南西側に位置し第1種中高層住居専用地域に指定された南北に長い約33坪の土地です。


ご要望は
・すっきりした外観
・瓦屋根
・大容量の収納が欲しい
・動きやすくコンパクトな動線
・ヌック空間がほしい
・家族が自然とリビング(1階)に集まる家にしたい
・洗濯動線は同一階で完結したい
・中間領域、共有空間を豊かに

計画の課題及び提案
①−1.土地利用計画とゾーニング計画
②.プライバシーの確保と終日日射取得の両立
 


検討を重ね最適解に至った方法論ですが、

①−1.今回の計画地は南北に長い敷地で周辺住宅が建て込む中、1階リビングダイニングキッチンの要望から庭の空地確保と1階への日射取得、駐車・駐輪スペース、玄関・アプローチの土地利用計画を検討します。

【周辺状況他】
4区画分譲地の北側2区画は旗竿敷地で4区画の中央に専用の通路があり、
それぞれ巾員約2.7Mのアプローチ兼用の駐車スペースとなっており、その両脇の南西敷地が今回の計画地です。

敷地は間口が約8M弱で、奥行きが約14M弱、敷地奥行きの約半分程度の位置で
北側エリアが東側に約70センチほど間口が広くなっています。
道路は緩やかな勾配で東に約50センチほど下り、南東に駐車スペースがあらかじめ1台用意された配置で、
敷地高低差を鉄筋コンクリートの擁壁で造成された敷地です。

西側隣接地は月極駐車場ですが、将来分譲建売住宅もしくは共同住宅が建設できるほどの敷地です。

北側隣接地は着工準備中で、境界際ほぼいっぱいに建てられる2階建の住宅です。

東側隣接地は北側分譲地2戸分のアプローチ兼駐車スペースとなっており、約5Mほど将来に渡り空地となります。
敷地高低差は50センチ程度低くなっています。

南側隣接地は各住戸の東側にビルトインガレージが設けられ、玄関アプローチは数段のステップがあり、
2.5階ほどの高さとなる2階建住宅が建ち並んでいます。

このような状況からまずは既存擁壁がある中で建物配置をどうするべきか検討に入りました。

【建物配置検討】
1階リビングダイニングキッチンの要望から、建物ボリューム並びに中間領域となる庭を考えると、
あらかじめ用意された駐車スペースを除く敷地では納まりきれません。
よって高低差がある擁壁を超えて建物を建てる必要があるため、既存擁壁を建物ラインに合わせ撤去し、
高低差の土留に活かしました。

それでは建物配置に至るまでを以下の順番に検討していきます。

①敷地を読む
建物の背中を決め、水廻りの配置
道路からのアクセス位置(アプローチ)を決める

②コンセプトを作る

③駐車・駐輪スペース・樹木位置を検討
車は安全に配置し、樹木を植える場所を決める

④建物のボリュームを検討
面積算定し、ゾーニング

⑤シミュレーション
デッキ、アクセスの設え、馴染ませる

①敷地を読む
周辺状況から西側隣接地は将来建物が建つ想定ですが、どの程度の建物がどのくらいの離隔距離で建つか不明ですので、
隣接して建つことを視野に入れた想定が必要です。
東側においては、常に空間がある状況ですので道路面と同じ考え方ができ、開かれた空間となっています。
上記から北側に面する外壁面を建物の背中として水廻りの配置を決定します。

次に道路からのアクセスについて検討します。
敷地と道路の高低差は50センチ程度あるため、一般解としては段数ができるだけ少ない南西側をアプローチと考えますが、
プライベートな部分をアプローチから離隔距離を確保することを優先します。
今計画においては、分譲4区画のアプローチが中央に集約していたので南東側からのアクセスとしました。
また道路から建物に向かって敷地と道路の高低差半分までスロープを作り、
そこから玄関まで建物に沿う様にステップしポーチまで向かいます。

②コンセプトを作る
当初、土地購入時の検討プランでは、周辺環境及びプランバシーの観点から2階に主階である
リビングダイニングキッチンを提案させて頂きました。
しかし、生活のイメージをご夫妻でシミュレーションしながら固められ、
1階にリビングダイニングキッチンを希望されました。
よって上下階のつながりを重要視して階段を単なる移動手段ではなく、
1・2階で家族の気配をつなぎ楽しめる空間の一部として、階段及び吹抜けのヴォイドに役割をもたせました。
上下をつなぐ諸室配置と設えのアイデアは次回にご紹介いたします。

③駐車・駐輪スペース、樹木位置を検討
建物ボリュームから駐車スペースを考えた場合、建物奥行きが不足する際は縦列駐車の選択も検討します。
メリットは敷地を有効に使えること、道路巾員が4M程度の場合何度も切り返すことなく駐車しやすいことでしょうか。
ただ縦列駐車では敷地間口が、駐車する際の軌跡を考えた場合7.5M程度は必要になります。

次に駐輪スペースですが、ご家族の台数分を考えるとアプローチと台数でそこそこのスペースが必要になります。
また屋根が欲しいとの要望もよく頂きます。
屋根は、既製品を使うとファサードが台無しになるので工夫が必要です。
駐輪スペースは生活において、お子さんが小さい場合は必需品ですのでアプローチのしやすさと設置場所について、
あらかじめ想定をしておきたいものです。

担当の篠原が、敷地形状から良い提案をしてくれましたのでご紹介します。
家族全員が毎日使用するものではありませんので、敷地高低差にスロープをうまく利用して、
日常使用するものは玄関から建物脇に緩勾配のスロープ位置に配置して、
道路正面の玄関前から庇を東面まで廻し込めば軒下が作れ、
雨天時に帰宅しても玄関まで屋根があるため不便を感じさせません。
また、敷地の中央から北側は東側の敷地が70センチ程度間口が大きくなり、
先にご説明しました道路からのスロープで敷地高低差50センチも2段階スロープで無理なく上がれるため、
駐輪スペースとして敷地を有効に活用できました。

最後に樹木についてですが、クライアントからの要望でもある中間領域、
共有空間を豊かにしたいとのリクエストを頂き、我々も賛同します。
外界との間に緩衝帯を作り、普段から窓の外と繋がる空間を作りたいと考えています。
室内から何をみるかを常に意識し、室内から見える景色を豊かにしたいとも考えています。
緑は、安らぎを与え空間を豊かにしてくれます。
今計画においては、駐車スペースと住まいの間に中間領域となるデッキスペースを設けて、
建物際と塀際に室内から落葉樹で四季を感じる演出とプライバシーを守る塀をウッドフェンスとして、
ウッドフェンスから顔を出し葉がこぼれ、通りにも配慮をしました。

次回は計画の課題①−2.ゾーニング計画についてお伝えさせて頂きます。


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