こんにちは 工務部 大塚 洋一です。
私たちの提供するSE構法とは、木造でありながら、 自由度の高い空間設計と 優れた耐震性を両立できる建築工法です。
主要構造材には集成材を採用し、独自の接合金物によって強固で安定した構造躯体を実現しています。
さらに、一般的な木造住宅では行われていない 「許容応力度構造計算」を全棟で実施。構造の安全性を数値で裏付けることで、高い信頼性を備えた木造住宅を実現しています。
1997年よりSE構法の販売を開始し、まもなく30年を迎えようとしています。
この間に幾度かの技術更新があり、昨年より「SE構法Ver.3」として、アップデートされたものにて構造躯体を提供しています。

※㈱エヌ・シー・エヌより
今回のアップデートは施工側の視点から見てもメリットが大きいなと感じる点がいくつもありました。
まずはSE金物の軽量化です。柱、梁巾が一般的な在来工法に比べると一回り大きい120mm。そこに専用の金物が取り付くため、かなりの重量に…金物の形状とサイズを見直すことで強度はそのままに軽量化を実現しました。
実際の感覚はというと…「言われてみればそのような気もするかな?」…です(汗)。梁の大きさや長さにもよるのでこの感想も一概ではありませんが、軽量化されているのは確かです!と念押ししておきます。
次に梁部材に対する第一ピンの工場打ち込みです。これまでは建て方の際に現場で第一ピン(梁の一番上部にあるピン)を打ち込み、組み立てていました。
梁を受ける金物は第一ピンに引っ掛ける形状となっている為、第一ピンの打ち込みが出来ていれば、梁が落ちることなく、次々と組み上げていけます。
慌ただしい建て方時にピンの打ち忘れでヒヤリとしたこともありましたので、安全面でも効率の面でも大幅な進化です。さらにピンの断面形状も一工夫なされ、打込む方向によって見え方の差がほとんどなくなりました。
細かな事ですが、これまでは構造を現しにする場合、ピンを打ち込む向きを揃えるよう指示を出していましたが、やはり慌ただしい建て方の最中ですので、そこまで気が回らない場面もあり、後日打ち直すこともありました。
時間との勝負でもある建て方はいかに作業の手を止めずに進めるかが重要だと考えますので、ピンの改良は現場からの評判も上々です。


最後にG-BOARDと新開発の釘による高強度な耐力壁の実現です。在来工法では、耐震性を確保するために耐力壁を多く配置する必要があります。SE構法では、剛性の高い「G-BOARD」に新開発の「TN釘」を組み合わせることで、在来工法の壁に比べて5.8倍の高い強度の耐力壁を実現しています。
その高性能の耐力壁を活用することで壁の量を減らし、開放的でありながら高い耐震性を実現しています。また「ラーメン構造」で負担する部分と「耐力壁」で負担する部分をバランスよく計画することで、コストパフォーマンスを最大化することができます。
耐力壁が減ることは現場での施工手間の減少や管理の省略となり、より自由な設備計画にもつながります。












