こんにちは。
設計の田中です。
いよいよ梅雨も明け、夏本番となってまいりました。
先日の大雨から一転、猛暑が続くようですので、皆様体調には十分にお気をつけください。
さて、そんな猛暑の夏に心地よい環境で生活するためには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。
パッシブデザインは冬場はなるべく太陽の熱を取り込みたいのですが、夏場はいかに熱を侵入させないかを考えることが原則です。
わがままな話ですね。
太陽のエネルギーというのは恐らく皆様が思っているよりも大きく、例えば夏場ピーク時の南面の窓は最大で約450W/㎡の熱を取得します。(地域差はありますが)
つまり、1㎡あたり450Wのエネルギーを持った太陽光が南面の窓には当たるということです。
では、450Wってどのくらいなの?という話なのですが、これは一般的な電気ストーブで考えることができます。
右の画像のような電気ストーブは消費電力(W)=熱量(W)となります。
だいたい電熱線1本で400〜500Wとなりますので、1㎡あたり電熱線1本分の熱が当たっているのと同じことなのです。
上記の計算でいきますと、例えば幅1.6m×高さ2mの南面の掃き出し窓は3.2㎡の面積となりますので、
450W × 3.2㎡ =1440W となり、最大で1440Wの熱量を取得することとなります。
電気ストーブで考えると電熱線3本前後です。
今日のような夏場の室内で画像のようなストーブを1.5個動かしていると考えると、中々恐ろしい話ですよね。
このように太陽光は大きなエネルギーを持っているわけですが、次回はこれをどうやって調節していくかを少しずつ説明していきたいと思います。