BLOG


ブログ

皆さんいかがお過ごしでしょうか。  
 
ようやく秋晴れのシーズンとなり気持ちの良い季節となりました。
日中は上着がなくても過ごせるくらいですが、日が暮れるとぐっと冷えてきますので、皆様服装には十分注意してください。
 
私はといいますと、本日午前中に工事中の現場に行ってまいりまして、足場で屋根まであがり気持ちの良い秋晴れを感じておりました。
 
 
今回は、ニュースレターでご紹介している物件の最適解を導くための方法論、4回目です。
 
 
 
 
さて今回は、土地探しからスタートされたご家族4人の3階建てのお住いです。
 
 
・敷地は大阪市内上町台地の谷地形で、歴史ある建物や町並みを活かしたセンスの良いリノベーション店舗が点在する人気のエリアに位置し、西側に道路・南側には長屋に繋がる専用通路、道路と同レベルの有効宅地約25坪で、住居系地域の準防火地域に指定された土地です。
 
 
ご要望は
・防犯対策
・プライバシーの高いリビング・ダイニング・キッチン
・室内干しスペースがほしい
・駐車スペースと駐輪スペース4台
・家族の洋服をまとめてしまえるファミリークロークがほしい
 
 
上記要望をキーワードに、
西側6M道路、南側隣地には3階建て、北・東側隣地には将来の3階建てを見据え、特に防犯・プライバシー・日射取得を考慮し、北側・東側には階段・水廻り・寝室を配し、開かれた南西側にはオーバーハングした大きな吹抜(LDK)を持たせたプランとして計画をスタートさせました。
 
 
 
計画の課題及び提案
1.有効宅地約25坪に駐車・駐輪スペースを含めたゾーニング計画
2.防犯を考慮した窓配置計画
3.隣地に3階建てがある場合の日射取得提案
 
 
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
3.その1
冬期の日射熱は、住まいにおいては快適性の重要な要素の一つで、暖かさの恩恵を受けることができます。
日射の熱量としては冬期平均で1㎡あたり340Wの熱量があり、これは掃き出し窓1枚で電気ストーブ(800W)の1.5台分に相当しますので、自然のエネルギーの恩恵はぜひとも受けたほうが良いとみなさんも当然思われますよね。
よって我々は出来うる限り、積極的に日射熱の取り込みを考えながら設計を行います。
そこで設計に欠かせない必要なツールをご紹介しますと、グーグルマップ(ストリートビュー)と日照シュミレーションができる3DソフトそれからARカメラ(拡張現実)です。
当然のことながら日射取得は、周辺建物に大きく左右されますので、周辺建物及び築年数の状況によっては建替の想定もしながら周辺建物の状況把握を行います。
またグーグル・マップのメリットは南・東西面側の離れた位置に高層の建物が建っていることを把握できます。
敷地周辺のみを確認していては、実際に周辺建物の影を飲み込むぐらいの影になることもありますので、広域にも目を配ることが大切です。
初期段階ではグーグル・マップ(ストリートビュー)を使用して周辺建物を把握し、現地確認の際には隣接建物の位置を正確に測定し、ARカメラ(拡張現実)を使って正確な太陽の軌道を確認して、太陽熱を享受できる時間を現地で確認することで効果的な窓の設計ができ、実に近い設計が可能となります。
 
 
 
次回は計画の課題3の隣地に3階建てがある場合の日射取得提案その2についてお伝えさせて頂きます。
 
 
※ARカメラ(拡張現実):太陽の軌道位置を把握出来ますので、どの時期にでも現地にて必要な時期の太陽の位置・時間を正確に確認できます。