こんにちは。設計の鳴瀬です。
前回の実施打合せ①【構造・外構】に続いて、
今回は実施打合せ②【設備】について書きたいと思います。
この打合せは、主に照明・スイッチ・コンセントなどの電気関係の打合せです。
実施打合せ②で決める内容は、以下の通りです。
【照明】
・照明器具の種類、位置
【スイッチ】
・スイッチの位置
・3路スイッチにするかどうか
※3路スイッチとは、一つの照明器具に2ヵ所のスイッチが付き、どちらからでも点灯・消灯できるもののことです。
【コンセント】
・コンセントの位置、数
【外構】
・外部コンセント・立水栓の位置
・人感センサーやデイライトセンサータイプの照明にするかどうか
打合せ前に、弊社からお施主様に
照明・スイッチ・コンセント位置を記したこのような電気図ご提示し、お施主様に前もって見て頂きます。
実施打合せ②では、その図面からの変更点や追加要望などをお聞きします。
今回は、スイッチについて話したいと思います。
スイッチを考える上で必要なのが、
新しい家の生活動線イメージ
です。
例えば、この図面。
キッチン上のダウンライトのスイッチにご注目ください。
このダウンライトのスイッチは、パントリー内のスイッチ①と、玄関側のスイッチ②で
点灯・消灯できるようにしています。
キッチンの照明のスイッチをパントリーにつけることは少ないのですが、
このお施主様の家の場合、パントリー内のスイッチ①が必要なのです。
なぜなら、パントリーにある勝手口から家の中に入ることが頻繁にあるから。
夜間にも勝手口から家の中に入ることを想定して、このパントリー内にスイッチをつけることになりました。
夜パントリーから家に入った時、すぐにキッチンも明るくしたい、とのお施主様のご要望です。
もしこの勝手口が、ゴミを出すためだけの勝手口の場合は、このスイッチはなくて構いませんね。
このように、プランやお施主様のライフスタイルによって、スイッチの場所や個数も変わってきます。
家の中をどのような動線で動くのか?(特に夜)
これを考えるのは、意外と想像力が必要です。
私達設計スタッフも、お施主様が新しい家でより快適に過ごせるように
想像力を日々働かせながら図面を書いています。
次回は、コンセントについてです。