先日着工を迎えたOM様邸。本日は基礎配筋検査を行いました。
事前の自主検査を終え、第3者機関の検査を受けます。
『大塚さん、ご無沙汰しています!豊中の現場依頼ですね。』
名前を覚えて頂けていると、嬉しい気分になります。
基礎を構成する鉄筋コンクリートは、圧縮力に強いコンクリートと引張力に強い鉄筋の良いところを掛け合わせた構造体になります。
そのため鉄筋が一体化するように鉄筋同士の重なり寸法が決められていたり、鉄筋が錆びないようにかぶり厚さという寸法が決められていたり、コンクリートにしっかりとつくように鉄筋の形や端部の加工が決められていたりします。
今回の基礎形状はシンプルなフラット基礎。掘削量やコンクリートの打設量も少ない工事側にもやさしい設計です。
『シンプル・イズ・ベスト』使い古された言葉ですが、どんなこともシンプルが一番とつくづく感じています。難しいことを実現しようとすると、概ね隠れて見えないところが複雑になりがちです。そこを苦労して納めたところで仕上がってしまえば違いが分からなくなる。
作り上げる過程を目の当たりにしている者からすると、この難しさ伝わっているのかな?と感じることもありますが、簡単に見えるものほどその裏側は複雑で細かいことがなされているもんだよなと自分自身を納得させてみたり…
今回の建物はこのシンプルな基礎の上に柱の少ない大空間や2階の床を持ち出すオーバーハング形状と大胆な空間が立ち上がります。隠れる所もシンプルで複雑な空間が実現できた、まさに『シンプル・イズ・ベスト』と言える現場です。