杉フローリング

2019年11月5日更新

こんにちは。
工務の大塚です。

現在、木工事真っ最中のSM様邸ですが、
先日よりフローリング貼りの工程に入りました。

標準採用しているフローリングは紀州産スギ(一部オークフロアもあります。)
巾18㎝、長さ4m、厚み3㎝の無垢フローリングの中でもこのサイズはなかなか見受けられない長くて分厚い立派なフローリングです。

            
針葉樹であるスギは軽くて柔らかい特性があります。これは木が含んでいる空気の量に関係しており、木を構成する細胞と細胞の間には、無数の孔が空いていて、細胞と空気の隙間の割合が大きい針葉樹は軽くなります。

また細胞の密度が低いために柔らかくなるというわけです。

このような特性のため、現場での加工も容易にできる反面、キズやへこみもつきやすいので扱いは割とデリケートなものです。

個人的には無塗装のスギが好きです。
足触りも良く、年数が経てば擦れてサラサラな質感になっていくのも柔らかいスギならではです。

フローリング巾と部屋の間口を計算し、割付けを行いますが、この割付けが意外と奥が深いのです。

貼り始めの巾を敢えてカットし、貼り仕舞いの巾と揃えてみたり、吹抜けなどの開口部があれば端から貼り始めるのではなく、開口部を基準に振り分けてみたりと…見た目が不細工に見えないよう慎重に基準の位置を決めていきます。

中には無垢フローリングならではの乾燥収縮による若干の巾の違いや全体に緩やかに湾曲したものもあり、平気で1〜2㎝のズレが生じる事も…しかし、そこも大工は計算済み!いかに違和感なく納めることが出来るか、貼り方一つとっても技術です。

材料の事はまだまだ話尽きませんのでまたの機会に。

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