ー日向ぼっこができる読書スペース(縁側)がある家ー②

2019年12月24日更新

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 
私が担当する2件のOBのお客様の工事もなんとか年内に終えることができました。
 
1件目は主に内装工事でしたが、ご家族が増える為収納量を増やしたり、洗面等に家具を造り付けたりとご家族が増えるための準備は万全です。
 
また2件目は、お庭をお花畑にする計画でお客様はお庭の大半をご自身で自ら作られたほどお庭が大好きな方でプロに近い腕前です。
今回建物北側の土地を取得され、関東園BOUGH(バウ)の下村さんとのコラボレーションで、下村さんはお庭の下地づくりと小道とデッキ配置等のご提案で、流石下村さんご夫妻だなと関心しながら打合せに同席していました。
今後も下村さんはサポートしていくことになると思いますが、お客様が作るお庭が春には完成予定ですので楽しみです。
 
お二方とも大変満足頂き、お顔を拝見すると満面の笑顔でした。
 
来年もお客様の笑顔を糧に頑張リますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
さて今回もニュースレターでご紹介した、『日向ぼっこができる読書スペースがある家』全2回の計画課題.2の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
 
土地探しからスタートされたご家族4人の2階建てのお住いです。
 
敷地は東側に4M道路・南側に5M道路で北側隣地とは約2M程の高低差があり、第1種低層住居専用地域に指定された約40坪の土地です。
 
ご要望は   
・本棚は書庫ではなく家のあちこちにほしい
・日向ぼっこ+座れる場所がたくさんほしい
・外からの視線が気にならない工夫が必要
 
初期案として上記要望をキーワードに、吹抜を中心に家事動線を最短で纏めながら回遊する動線と家族のさまざまな居場所づくりのために縁側をもつ家をコンセプトに計画をスタートさせました。
 
 
計画の課題として
 
1.南東角の敷地で1階にパブリックスペースを設ける際、外からの視線が気にならない方法は?
2.日向ぼっこ+座れる場所はどんな工夫で提案すれば良いか?
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
 
2.日向ぼっこができるスペースは、吹抜けがもっとも暖かくて気持ちのいい場所ですので、吹抜けの外壁側に通路を作り且つバルコニーでプライバシーを高めた空間を提案しました。
通路幅は1.4M程度にし、1階への日射取得の妨げになる為20センチほどレベル差をつけタイルを貼りました。
暖かくプライバシーの高い落ち着いた縁側のような空間ができ、周辺には沢山の本棚を作りお気に入りの椅子に座ったりレベル差が腰掛けになったり、特に冬の晴れた日はご家族の大好きな読書スペースとなることでしょう。
他には階段周辺に本棚を設置したり、リビング脇には2畳ほどの畳コーナーを小上がりにし、周辺には低めの背もたれになる本棚も用意しました。
さらにリビング北側には窓の高さを抑え小庭につながる濡れ縁を作り、そこにも腰掛けられる設えを用意しました。
吹抜けを介して全体が繋がり、家族がさまざまな居場所にいながらも気配を感じながら安心して気持ちよく過ごしていただける空間になればと願い計画しました。
 

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