こんにちは設計課の千知岩です。
さて今回は、先日ご提案させて頂きました、OG邸のプレゼンテーションについて、どのようなことを考えながらプランが出来上がって行ったのかプロセスをご説明します。
4人のお子さんとお母様の併せて7人家族の3世代住居です。
敷地内へ車が2台+自転車置場、1階にLDKと母のスペースがご希望で、プライバシーを保ち「家族の気配を感じて、快適に暮らす」をコンセプトに竪穴の家として計画を進めました。
敷地は北側道路でほぼ正形な25坪、周辺状況は南側に3階建、西・東共に2階建ての中で順当にゾーニングを行ってみました。
1階南側にLDK、水廻り・母のスペースとし、明るさは上空からに頼らざるを得ない為、南側に竪穴(吹抜)をさらに干場用のバルコニーをつくり、その周りを寝室・子供室で囲む案とし、日照を取り込めているかをシュミレーションフトで確認してみましたが。。。
やはり南側の3階建てに阻まれ、上空から明るさは間接的にあるが、無償の太陽熱を生かせませんでした。
何とか冬場の熱を南側から十分取り込め、プライバシーを保ちながら、時に外の喧騒を断ち切り、ゆったりとした生活が出来ないのだろうかと考え・・・
南側に3階建てがある中で、太陽熱をどうすれば室内に取り込めるか、太陽の南中高度で検証し、北側にペントハウスを寄せることで窓は防火制限がある中、できうる限り大きく取ることで日射取得が可能となりました!
ペントハウスの北側屋根は冬至の南中高度に合わせることでファサードを落ち着かせ、気圧差換気の窓1箇所で表情をつくりました。LDKは道路側にありながらプライバシーを保つことが可能となり、温かい日射が空から、SEならではの竪穴を通じて1階へ降り注ぎます。また北側にペントハウスを寄せたことで、南側の緩勾配屋根すべてがOG家のセカンドリビングとして利用可能となりました。
なんとも今から楽しみで、お客様と竪穴の体感が待ち遠しいです