基本設計–13

2021年7月27日更新

前回は以下の●基本設計-2の各項目の【外部建具③パッシブデザイン】についてご説明させて頂きました。
 
 
弊社ホームページより
【家づくりのイロハ】
■ハ.家づくりの進め方→STEP3
 
上記は、初回提案後設計申込を頂き、住宅ローン審査を進めつつ、基本設計(マスタープラン)を固めるステップです。
先ずは、正確な全体費用を算出するベース(基本プラン)をつくり上げることを目標とします。
 
大きく分けて以下の3つで構成しています。
①基本設計
②全体費用の確認
③住宅ローン審査
 
では①の基本設計ですが、
主に以下の検証・検討・承認を行います。
●基本設計−1(敷地確定・プラン決定・法規チェック・設計レビュー①)
●基本設計–2(造作家具及び内装建具承認・照明計画方向性・サッシ承認他)
 
 
 
 
今回は、●基本設計−2の【外部建具④防災・防犯】について説明いたします。
 
上記カテゴリー②の全体費用の確認のためには以下の金額算出も必要です。
初回提案の際に以下の金額算出を行いご提示していますが、プラン変更による増減見積や地盤改良見積、オプション類の絞込みも合わせて行います。
 
■土地に付帯する費用
【地盤改良】
【給排水引込関連】
【特殊工事】
【外構工事】
■建築関連費用
【住宅設備】
【造作家具】
【内装建具】
【照明】
【外部建具】
 
 
外部建具はいわゆる外壁に取り付けるサッシです。
サッシは、以下の項目における建物の重要なパーツとなります。
プレゼンテーションの段階であらかじめ以下の検討から提案を行い、この基本設計の段階で
建主とも共有しご理解を深めて頂き決定します。
以下の計4回に分けて説明いたします。
 
・①法規
・②意匠・機能デザイン
・③パッシブデザイン
・④防災・防犯
 
 
④【防犯・防災】
防犯並びに防災については、仕様部材・窓の大きさ・意匠性・コストの観点から大きく影響しますので初期の段階から
ご提案し、お打合せを重ねながら決定いたします。
           
■防犯
郊外・市街地により提案内容は異なりますが、主にガラス面の強化です。
 
・防犯ガラス
複層ガラスの内側のガラスが、合わせガラスでガラスとガラスの間に樹脂中間膜があることで、割れにくく防犯性の向上につながります。
 
・防犯フィルム
防犯フィルムは、ある一定の大きさになると防犯ガラス仕様が重量の観点からないため、
内側ガラスに防犯フィルムを施工することで、大きな衝撃に耐える強度があり防犯性に優れています。
 
※防犯性基準として、さまざまな侵入に対して5分間以上防御できることができる防犯ガラス・防犯フィルムにCPマークが表示されていることで抑止力効果に繋がります。
 
※市街地において隣棟間の空きが少ない寸法では、さらに防犯リスクが高くなるため対策が必要です。
市街地の防犯対策において、以前のブログで紹介していますのでよろしければ以下のURLよりご覧ください。
 
 
■防災
平成30年台風第21号は、2018年9月に近畿地方を中心に甚大な被害をもたらし、この出来事で一気に関西でも防災の意識が激変しました。
弊社においては、社内ルールとして防災提案を行うことを優先しています。
特にパッシブデザインにより南面を中心に日射取得を最大限行うため大開口の提案を行う反面、防災面で安心して過ごして頂けるよう以下のものをご提案しております。
 
・防災(防犯)ガラス
防犯フィルムは、防災面でも役立ちます。
 
・飛散防止フィルム・貫通防止フィルム
ガラスが割れた際に破片が飛散しない効果があります。
防犯フィルムとの違いは、厚みが異なり防犯フィルムの方が貫通強度が大きいです。
 
・シャッター
窓ガラスを割れにくく対策します。
 
・スチールシャッター・耐風シャッター
スラットがスチール製で、かつ耐風シャッターになると弱い部分を補うように耐風用のフックがついており、従来比の1.5倍の耐風圧性能があります。
 
※スラット(シャッターを形成する板状のもの)
 

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