間もなく竣工・お引渡しを迎えるNG様邸。
今回は一見素朴に見えるもこだわりのある、
NG様と大切に考えましたその階段廻りについて少しご紹介したいと思います。
ダイニングとリビングの中間に位置する、ナラ集成材で製作した階段。
上がり口の左側の手すり壁は、ソファの背もたれ高さの兼ね合い、
また階段段板との納まりから高さを決定し、やはり笠木はナラ材で製作しています。
ブラケット照明の下にある正方形の開口部は、
「玄関からリビングへ視線の抜けを」とNG様の提案から計画し、
ナラの枠材に強化ガラスを嵌め込んだ作りです。
ガラス位置を調節し、玄関ホール側に奥行きを取ることで、
飾り棚としても機能します。(さりげないクリスマス仕様の飾りが見えますね!)
階段の最上段にあるこちらの引き戸は、
2階で稼働するエアコンの冷気が1階へ降りるのを防ぐ意図で造作しています。
最後にもうひとつ、上がり口の天井部分。
頭上高さを確保するために通常は直角に折り上げて作るところ、
R加工を施しほんの遊びごころを取り入れています。
明日に施主検査を行い、いよいよ年末にはお引渡しです。
今しばらく気を引き締めて参りたいと思います。