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さて今回は『Sleeve wallハウス畦野』第2回、計画課題.①−2の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
 
 
土地探しからスタートされたご家族3人の2階建てのお住いです。
 
 
 
計画地は2区画分譲地の南側、南分譲地の敷地形状はブーメラン型で翼に位置する部分が東と南、東には4M強の道路で北に向かって下り、周辺との敷地高低差は最大約1.0M上がっています。
西側には2階建住宅、敷地形状の翼に挟まれた南東部分に2階建のアパートが隣接して建てられ窓が接し、プライバシーへの配慮が必要です。
唯一南に間口5Mほどの抜けがあり、そこからは田園風景が広がり南山を望むことができる第一種中層住居専用地域に指定された約60坪の土地です。
 
 
ご要望は
・省エネな暮らし、無添加な暮らしを実現したい
・ランニングコストを抑えることができる家
・災害に強く、安心して暮らせる家
・家族でゆっくりと過ごしたい
・外を眺めながらお茶をしたい
 
 
計画の課題及び提案
①−2.土地利用計画とゾーニング計画
②.プライバシーの確保と終日日射取得の両立
 
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
 
①−2.今回はゾーニング計画についてご説明いたします。
クライアントは収納アドバイザーの資格を持ち、弊社でもお客様向けに定期的にセミナーを行なって頂いています。
 
よって収納の考え方については、今お持ちの収納量からスペースのみ与えることになりました。
 
当初からお二人は平家希望ではありましたが、採光・通風の観点から2階建として計画を進めました。
 
要望から唯一2階に配置できる諸室は、将来子供部屋となるフリースペースと吹抜けです。
 
2階をベースに4つの構造ユニットに分け、407のベース+下屋という構成で計画を進めました。
 
407のベースとは、4モジュール(柱間910芯々)と7モジュール(柱間910芯々)、3,640×7,280の東西に長い構造ユニットです。
 
さらに各諸室それぞれのスペースは、東西に納まりの良い3と4モジュールにグリッドを分けました。
 
北西に総2階の407のベースと南側の下屋も同じく407の下屋、さらに東側には405の下屋を南北、均等にグリッド分けをしました。
 
このように構造面から各諸室のスペースを作りました。
 
 
 
それでは、1・2階のゾーニングと空間についてお伝えします。
 
 
1階のゾーニングですが、東側からアプローチし南北に分けた
南グリッドには、ロードバイクを設置できるウッドデッキフロアーの玄関とホールは、玄関収納のスペース、
北グリッドには、浴室・水廻りはトイレも含めたワンルーム。
 
407のベースには、東から4グリッドがダイニングと木製スケルトン階段、上部に吹抜け、西の3グリッドには壁付キッチンと配膳・調理台を兼ねたアイランド収納、ダイニング・キッチンを仕切るグリッド上には
キッチンエリアの調理臭が広がらないようにとの要望から引込み戸で空間はつながりつつ、仕切れるような提案を行いました。
 
407ベースの南に位置する下屋は、同じく同サイズで東はダイニングから続くリビング、西はさらにリビング
から寝室+収納ペースを引き込み戸で仕切り、開放すると28帖を超える空間となります。
 
 
2階のゾーニングでは、
北西に位置する407ベース東側の吹き抜けから1階に明るさが拡散され隅々まで届けます。
西側キッチン上部に位置するフリースペースは、当面収納スペースとしてご利用予定です。
 
 
ファサードにおいて、
4分節された構造ユニットは、北西の2階建へ東と南の下屋が片流れで取り付くシンプルな構造となっています。
また東・南に面する全てのユニットにプライバシーの観点から屋根の軒の出と一体となった袖壁(Sleeve wall)を
取り付けることでシンプルかつマッシブな佇まいとすることができました。
 
 
次回は計画の課題②.プライバシーの確保と終日日射取得の両立についてお伝えさせて頂きます。