こんにちは　工務部 大塚です。

前回の続きですが、散々迷った挙句、あっさり決めてしまった
（どちらかと言えば、これでいいかという妥協の方が正解かも…）ダイニングチェア。

前回のブログ「椅子迷走記1」
https://www.fukuda-lld.jp/blog/?p=43491

しかし、素材の違い（本物と貼り合わせ物）がどうにも気になってしまい、再び椅子選びが始まりました。

もともと気になっていた家具メーカーがありましたので、実物を確認するべくショップを再訪。
（子供たちよ、頼むからおとなしくしていてくれ…）

お目当ての家具メーカーは宮崎椅子製作所。　
徳島県にある家具メーカーで国内・海外の有力デザイナーと職人が現場で手を動かし、
一緒に考えるワークショップ方式でデザイン開発を行っています。
「日本でつくる」ことをいつも意識しながら製作に取り組んでいる家具メーカーです。
人の技術と機械技術、双方の良さを活かした製造管理やロットの大小にかかわらず維持される品質やアフターフォローも国内生産ならではの、ものづくりに特化したメーカーです。

全国のインテリアショップ等で取り扱っていまして、私たちが再訪したのは大阪・箕面市にあるスクエアファニチャー。　　
オリジナル家具の制作工房やコーヒースタンドを併設したショップです。宮崎椅子の展示も豊富との事でこちらで購入させて頂きました。

迎え入れた椅子がこちら

pepeサイド　　designer：村澤一晃

背もたれから斜めに下がるアームがそのまま脚部につながるシンプルなフレーム構成で、
そのフレームはフィンガージョイントで強度を高め、その接合部をデザインのポイントにしています。
脚部先端の断面は円形だがアーム部では丸四角になり、背もたれの先端で再び円になるというよく見ると複雑な作りで変化を持たせています。
“pepe”というネーミングもかわいらしい。胡椒（＝pepe）のような技術の隠し味が効いているという事だそうです。

数ある材種からブナを選びました。
杉のフローリング、栗のラウンドテーブルともに主張が強めですので、椅子は優しい木目が良いかなと思い、ブナに決定。
やはり無垢同士の相性は流石です！

この椅子を選んだ理由の1つが、テーブル下への収納性が抜群だという事。
ひじ掛けがあることによってゆったり寛ぐことが出来るのですが、
テーブルによっては幕板等に干渉して奥までしまえない事があります。
斜め下がりのアームは自然な形で腕を置くことが出来、使わないときはテーブル下にコンパクトにまとまります。
また椅子から立ち上がる際は少し後ろに引くだけでアームに干渉することなくすっと横に出れるのは不思議な感覚です。
シリアルナンバーが付いているのも所有欲をくすぐります。

実は数年前に宮崎椅子さんの工房を訪れたことがあります。
徳島にある工務店さんに勉強会へ向かう道中に立ち寄り、ショールームと工房の見学をさせて頂きました。
その時に会社で自分の椅子として使うならどの椅子を選ぶ？と題して好きな1脚を決めたことを思い出しました。
当時の私が選んだものがpepeサイドと同じデザイナーの方のLIBEROという椅子

ハーフアームにすることによりテーブルへのハンギングが可能となり、テーブル下の掃除がしやすい事が特徴の1つです。

pepeもLIBEROも機能がデザインとなるところに共感したんだなぁと振り返ったものでした。

これにて我が家の迷走記は終了です。

■宮崎椅子製作所　http://www.miyazakiisu.co.jp/ja/
■スクエアファニチャー    https://square-factory.com/about/square-minoh/