キッチンの異臭

2025年5月19日更新

こんにちは。カスタマーサポートの宮嶋です。
先日、1年点検にお伺いしましたIH様。
事前のお困りごととして下水臭がするとお伺いしていました。
特にキッチンがひどいとのことでした。

個人的にニオイのお困りごとは優先順位が高めなこともあり、1年よりも少し早く日程を設定させていただきました。

シンクはピカピカ、排水口も綺麗にお使いでしたが、嫌な臭いが・・・。

結論としては、シンク下のホースに溜まった汚れのニオイがホースから漏れ出たようだ、とのこと。

蛇腹ホースを交換させていただきました。

シンク下の蛇腹状のホースは汚れが溜まりやすく、キッチンの汚れ(洗剤+油)はグリース状に固まりやすく、節水仕様のため押し流す力が弱くなっています。
これでも汚れが蓄積しやすい状況を作っているのに、近年の節水や省エネ思考、洗剤の濃縮化などによりさらに状況に拍車をかけてしまっています。

↓こちらが蛇腹ホースと呼ばれる部材です。ホームセンターでも交換用を売っています。

(こちらの写真はIH様邸ではありません。)

今回も、上手に節水されていたようで、汚れを押し流すだけのお水が流れていなかったようです。

さらに、ひと昔前は開き扉のキッチンが主流だったので、隙間が引き戸より多く、空気もこもりにくかったのですが、今は精度もよくなり密閉性が高まっています。
ですので、少し扉を閉めている間に逃げ場のないニオイが溜まって、扉を開けた際に強く感じてしまうのです。

色々な企業努力や生活の知恵が重なった結果、よくない方に動いてしまったというところかと思います。

では、これを打開するために、節水や引き戸を辞めるべきか、というとそうではありません。
蛇腹ホースの汚れを落とすのに、有効なのはお水の量と温度です。
多めのお湯をしっかり流してあげることで固まった汚れが柔らかくなり、流れやすくなります。

例えば、シンクを洗う際にお湯をシンクにためて、お湯の力でシンクの汚れを浮かして洗い、そのまま流してしまうのはどうでしょうか。
予洗いのためにタライにお水を溜めてそこへ食器を入れている方でしたら、最終そのお水を流す際に温度を上げて蛇腹ホースの汚れ流しを最後に持ってきてみては。

週に2〜3回、そのようにお湯を流していただき、1ヶ月に1回ほど配管洗浄剤を使用すると蛇腹ホースの綺麗を保てると思います。
(※使用状況によります。熱湯や熱された油はそのまま捨てないようにお願いします。)

トイレも同じようにひと昔前と比較すると流すお水の量が減っています。
便器の中は汚物が滑りやすい素材やトルネード水流などで少しのお水で流れてくれますが、配管の中はやはり水の量がものをいいます。
トイレットペーパーを使用した時は必ず大のボタン、たくさん流したときは2回流す、家族全員が使ったら最後の人は余分に水を流すなど、工夫をしていただけるとつまりの発生を減らせます。
(※つまりの原因は節水だけではありません。)

IH様、ご不便をおかけして申し訳ございませんでした。
これからも頼っていただけるよう、頑張ってまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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