年末年始のDIY初心者でも安心!壁にフック・棚をつけるなら知っておきたい「下地」の基本と探し方

2025年12月16日更新

先日、お施主様より「壁にエレキギターを飾りたいが、フックはどこに取り付ければよいか」とご相談いただきました。

エレキギターは私も持っているのですが、それなりに重いものです。

物によっては4キロを超えるものも。さらに、演奏のたびに外したりかけたりと負荷もかかりますので、しっかりと下地に留めつけることが重要になります。

1.導入 — なぜ「下地」が大事なのか

ただ壁にネジを打ってしまうと後で落ちたり、壁が傷んだりする可能性があります。これは、**下地(壁の裏側にある構造材)**がちゃんとある場所にネジを打たないと、強度が足りなくなるからです。
特にDIY初心者にとっては、「どこに下地があるのかを見極める」ことが最初の重要なステップです。

2.下地とは?

下地とは、壁の内側にある、フックや棚の重さを支える芯材のことで、具体的には、下地とは以下のような材料を指します。

柱、間柱(柱と柱の間にある比較的細い縦材。壁を作る補強材として使われます。)、9 mm以上のベニヤ板、構造用合板

一方で、よくある石膏ボード(プラスターボード・パテ系壁材)は「板」ではあるものの、下地材としては使えない(ネジを強く効かせても、長期には不安がある)ことが多い

一般的に、柱や間柱は約 45cm間隔(場合により30.3センチ間隔)で壁の中に配置されている家が多いので、1つ柱を見つけたら次の柱を探すのは比較的容易です。

↑仕上げがされていない壁にフックが取り付けられています。

黄色い部分が石膏ボード、その後ろに柱や間柱がいます。

ちょうど写真でビスが打たれているところ、フックがある箇所が柱、間柱がいる、〔下地がある場所〕です。

この写真では、91センチ幅の石膏ボードを3等分して、30.3センチ間隔で間柱が入っていることがわかります。

3.下地の探し方

下地を探すには、以下の方法が効果的です。

コンコンとノックする
指の関節などで軽く壁を叩いて、音を聞き分けます。

「高い音」がするところは、中に下地がある可能性が高く、響くような「低い音」は下地なしの可能性が高いです。

下地探しツール(スタッドファインダー)を使う
より正確に下地を見つけたいなら、市販の探知器がおすすめです。

針タイプ:針を使って壁を刺して下地を確認

センサータイプ:壁に傷をつけず、センサーで中を探知

探知器にはレーザー付きやLCD付きなど、用途・価格でさまざまなモデルがあります。

構造用合板が使われている耐震壁の場合
建物によっては、壁の裏に構造用合板が全面に入っていることがあります。
その場合は、壁のどこにでもネジが効く場所があるので、探し方が少し楽になります。

4.注意すべきポイント

配線に注意!
コンセントや壁スイッチが上下にある場所には、柱に電線が沿って通っていることがあります。下地探しをする際に配線を傷つけてしまうと、感電や漏電の危険があります。

固定は複数点で
フックだけでなく、棚を取り付けるときには 最低2か所以上のねじ止め が基本。1 点だけだと、ねじが抜けたり回転したりする可能性があります。

5.おすすめ下地探しツール

DIY初心者でも安心のツールを2点ピックアップ。

針タイプ(どこ太 Basic 35mm):位置の正確性◎(針で直接確認) — 製品名「どこ太 Basic 35mm」、公式ページはこちら → https://www.shinwasokutei.co.jp/
針タイプは私も大体持ち歩いていますので、訪問時に言っていただければ下地、探します👌

センサータイプ(下地キャッチ):手軽さ◎・壁を傷つけないが感度差あり — 製品名「下地キャッチ(タジマ)」、公式ページはこちら → https://jpn.tajimatool.co.jp/
こちらも自宅では使っていました。

慎重派なので、ノック→センサー→針タイプの順で使用して、ビスを打つ場所を決めていました。

6.まとめ

年末年始のDIYで壁にちょっとした収納や掛け場所を作るのは、とても楽しいプロジェクトです。
でも、「下地をしっかり把握していないと取り付けが不安定になる」「壁が傷む」などのリスクもあります。

できた時の喜びはひとしおですので、準備をしっかりとして、挑戦してみてください!

もし万が一うまくいかなかった場合でも、リカバリー体制はばっちりですのでご安心ください!
「ちょっと不安だな…」という方は、どうぞお気軽にご相談いただければ幸いです😊

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