BLOG


ブログ

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 
 
さて今回はニュースレターでご紹介した、吹き抜けが広がる2階リビングの家、最後となります第3回目の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
 
 
土地探しからスタートされたご家族3人+ペットの2階建てのお住いです。
 
 
・南側に歩道付きの7M道路で周辺には住宅が建て込み、敷地は南北に長く、第1種住居地域に指定された間口8M約33坪の土地です。
 
 
ご要望は   
・中庭が理想
・中庭の樹木が見え一日の疲れが癒せる浴室が希望
・リビングとダイニングは適度な距離感がほしい
 
 
上記要望をキーワードに、
居住スペースは建物をL型配置として、駐車スペース上部を屋根化させすることで囲み感を作り出し、リビングとダイニングキッチンの双方が、中庭に繋がりながらも性格の違う空間となるようリビングは落ち着きを、ダイニングキッチンは広々開放的な吹抜けのある家として計画をスタートさせました。
 
 
計画の課題及び提案
1.中庭を活かす為のゾーニング計画
2.ひとつながりのリビング・ダイニングキッチンで落ち着きのあるリビング空間にするためには
3.プライバシーを考慮した終日日射取得と日射遮蔽の提案
 
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
3.市街地でリビング・ダイニング・キッチンへの日射取得を検討する上で重要なポイントは、周辺建物が大きく左右するということです。
周辺建物を考慮せず、太陽の軌道だけを考えて計画してしまうと熱エネルギーを室内へ取り込めなくなります。
周辺建物の状況は南側に4階建の住宅、東側には2階建の空家、西側には築年数の浅い住宅がある中で、まず道路を挟んだ4階建住宅の南側から、冬期の※南中高度で2階LDKの床面に太陽の熱エネルギーが届くかを検証し、リビングの外壁ラインを決定します。
東隣地は建替が想定され、東側外壁面への日射取得が期待出来ません。西側隣地建物においては、外壁ラインが道路から3M後退しており、午後以降の日射取得が期待できる為、西側中央に配置した中庭を囲む窓を掃出し窓にすることにより、午後以降もダイニングからリビングへとより多くの日射取得が可能となります。
そこで夏期の日射遮蔽対策においては、室外の庇天井面にすだれ等を設置するためのフック金物を取り付け、室内側には※ハニカムサーモスクリーンを提案致します。
さらに市街地向けのプライバシーを考慮したトップオープンタイプは、冬期に南側4階建住宅の視線を遮りながら上部・下部から日射熱を得るという新しい機能を持ち併せた、市街地でのパッシブデザインには欠かせないアイテムとなります。
 
 
※南中高度(太陽が真南にきて、いちばん高く上がったときの地平線との間の角度です。)
※ハニカムサーモスクリーン(断熱・省エネ効果が得られ、蜂の巣構造のスクリーンが熱の出入りを防ぎ、室内にありながら90%近い遮蔽効果があり、障子のような柔らかい明るさを確保できます。)
 
【ロフトから吹抜けのダイニング】
 
【中庭1階に降り注ぐ陽光】
 
【ファサード】
 
 
◼お住まい拝見見学会(イベントレポート)
◼スタイルブック(吹き抜けが広がる2階リビングの家)