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こんにちは、設計の古橋です。

今回は全体の仕事内容を大まかに、最近のあるひとかたまりの仕事をそこそこ細かに書いてみます。

設計業務とは・・・スケッチを描く、模型をつくる、図面を描く、お客さまと打合せをするなどが一般的なイメージだと思いますが、
(私も実務に就くまではそんなイメージを持っていました)

弊社ではそのほか、見積作成から原価管理、契約資料の作成、資材や設備機器の発注、

細かいことを書き出せば実施図面を仕上げるまでの構造や電気・給排水等の設備検討、割愛しますがその他諸々の検討、

関係業者との打合せ、はたまた営業企画と共に見学会の訴求資料作成など(それとこのブログと)、

クリエイティブな仕事は全体の10%程度で、割りと地味な仕事が大半を占めます。

また机上を離れた仕事では、現地測量や工事前の近隣挨拶、場合によっては工事の立会い確認などを行います。


このうち、ここ2週間ほど最優先としていた仕事について。

先月着工した神戸のプロジェクト。基礎を作る前に地盤の改良工事からスタートしました。

地中に柱状の杭を施工するはずが、オーガー(掘削機)が地山にぶつかり杭が打てず、

地盤改良の工法変更から基礎構造の再計算を行い、施主さまへ承認をいただいた上で仕切り直しです。

なぜこのようなことが起きたのか。

着工に先立つ地盤調査時に、地中に試験体を計5ポイント貫入させていくのですが、

全てのポイントで地山(転石群)の間隙をすり抜けてしまうという稀な事象が生じました。

つまりは、試験体が深く貫入してゆき、到達した堅固な支持層まで杭を打とうという検討が、

実は地中には六甲山の地層を形成する岩が、支持層よりも上に杭が打てないほど密にゴロゴロあったのです。

そのため工事を一時中断し、柱状改良から表層改良へ工法を変更しました。

地盤改良工事についてご興味のある方は末尾のリンク先をご参照ください。


そして今週はその仕切り直しの第一歩、表層改良前の試掘・転石撤去に立ち会いました。

試掘を行うのは協力業者さんですが、計測器を用いたレベル測量を行いつつ、試掘範囲や深さの指示を行います。

設計GLから地盤調査結果に基づく支持層までのレベルを計測し、

表層改良に邪魔となる岩を除いていきます。

一日掛かりで8割方の進捗状況、

地盤表層改良の下準備としてこれだけの転石を地中から取り出しました。

作業を終了して一息ついていたところ施主さまが様子を伺いに来てくださり、

ご心配だったと思うのですが笑顔も見られ、少しホッとしました。

束の間の雑談のあと、好奇心旺盛なわんぱく姉弟に和みつつ現場を後にしました。


長く暑い一日はもう少し続きます。

すっかり日も落ちた帰路の途中、以前より気になっていた阪神高速の尼崎パーキングへ立ち寄りました。

仕上げにふんだんに杉を使った一筆書きのような平面プランの趣向を凝らしたパーキングに目も冴えて、

利用客のほとんど見当たらないことをいいことに歩き回ってきました。

杉無垢の無骨なベンチは壁から金物で支持され、浮遊感が演出されています。

底には間接照明まで。

ピクトグラムもデザイン性があってかわいい。

千知岩(設計チーフ)と私の稀なツーショット。

小さなパーキングにも関わらずゆったりした外構もよくて。

なかなか大変だった一日の終わりに、ちょっとしたご褒美のような体験ができました。


■地盤調査

スウェーデン式サウンディング試験

■柱状改良
https://polaris-hs.jp/zisyo_syosai/cyuzyokairyo.html

■表層改良
https://polaris-hs.jp/zisyo_syosai/hyohsoukairyo.html