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皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 
 
前回に引き続きロードバイクでの仕事帰りに、気になっている建物をご紹介したいと思います。
 
ルイ・ヴィトンが大阪・御堂筋に2/1(土)に出店する日本最大の【ルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋】です。
売り場は1〜4階でカフェ・レストランを併設したビルとなっています。
インテリアデザインは、ファッション業界の設計では有名なアメリカ人建築家のピーター・マリノ。
建築家の青木淳氏が手掛けたファサードデザインは、菱垣廻船からインスピレーションを得たデザインで、雄大な帆が自然光を取り入れる役割を果たすらしいです。
 
以下は夜間の写真ですが、建物は照明デザインで異彩を放っていました。
 
【ルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋】
 
 
 
 
 
 
さて今回もニュースレターでご紹介した、『心地よい光と風がさし込む、土間のある家』全2回の計画課題.②-2、③の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
 
 
土地探しからスタートされたご家族4人(2世帯)の2階建てのお住いです。
 
 
敷地は南側に8M道路・東側には2階建て長屋、北側には3階建住宅さらに西側には3階建の共同住宅に囲まれた40坪弱の旗竿敷地です。
 
 
ご要望は、
・2世帯住居のため1階に水廻りがほしい
・畳が大好き
・明るく温かいLDK
 
 
初期案として畳スペースを1.2階に作り、多用途に使用できる暮らしの提案をコンセプトに計画をスタートさせました。
 
 
 
計画の課題として
 
①.お母様の為の生活動線をいかに効率よく出来るか。
②.畳は使い方が限定されるため、使用頻度が少なく日常利用としてもったいないため、有効に利用できることを提案したい。
③.3方が住宅に囲まれた敷地で明るく温かいLDKは可能か、また今回の条件で1階も温かい居場所は作ることが出来ないか。
 
 
 
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
 
 
②−2.2階和室の利用方法として、リビングと客間を兼ねた提案を行いました。
ソファ及びTVの設置スペースはフローリング貼とし、その部分以外に畳を敷き込みました。
ソファに座ったりTVの前で寝転んだりと寛ぐことができる他、お客様に就寝して頂く際にもソファを移動することなく客室としての設えが可能です。
また客間としての仕切りは、引込建具を引き込んでもそで壁で開放感が損なわれます。
そこで天井まで達する太鼓張り障子を吹抜けのダイニングに収納することを考えました。
障子は光を柔らかく透過するのと軽いため他の場所へ移動させることが容易に可能、また収納を簡易に行えるアイデアも同時に提案致しました。
 
 
③.南北に長い敷地ですが、2階は差掛け・招き屋根ハイサイドライトから北側のキッチンまで終日日射熱が届くようにしました。
1階では前回にご説明させて頂いた玄関は建物間口を全て土間とし、大きな掃出窓とすることで冬期には日射熱が土間に蓄熱します。
上記の提案は空間が広がる視覚効果で、気持ちよさを演出しながら快適性も同時に建築で得ることが出来ます。
建具を閉じても障子の柔らかな明るさの昼光利用で照明エネルギーの削減に繋がり、日射熱利用で壁・天井・床に蓄熱効果があることで夕方以降には放熱され、暖房エネルギーの削減にも繋がります。
 
快適は機械設備に依存するのではなく、さまざまなアイデア(パッシブデザイン)で建築の中で処理することができれば、自宅で使用するエネルギー消費は最大で45%削減することが出来、家計にももちろん優しくなります。
 
 
※太鼓張り障子:障子の桟の両側に、太鼓のように障子紙を貼るペアガラスの障子版です。障子紙の間に空気の層ができるので、ある程度の断熱ができます。また障子紙は破れにくく水にも強い商品もございます。
 
※差掛け・招き屋根:切妻屋根(スタンダードな三角屋根)の一方の屋根面を長くして、もう片方を短くした屋根のことを指します。2面の屋根面が段違いになっているのが特徴的です。
 
※ハイサイドライト:壁の高い位置に取り付けられた窓で通常の窓と同様、垂直に取り付けた窓・周辺環境を考えた場合、プライバシー・日射取得に効果的です。
 
※パッシブデザイン:太陽の光や熱、風といった自然の恵みを上手に採り入れることで、エアコンなどの機器をなるべく使わず快適に暮らすことを目指した設計