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皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 
 
先週は、半袖の方も見受けられるほど温かい一週間でしたが、今週はまた一気に寒くなりますので、皆様体調管理には気をつけてご自愛下さい。
 
 
 
さて今回はニュースレターでご紹介した、『ゆとりある上質な空間で庭と空が繋がる上甲東園の家』全3回の計画課題.①-1の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
 
 
土地探しからスタートされたご家族4人の2階建てのお住いです。
 
 
・敷地は西宮市市街の北東部に位置し、市内にある甲陽園・甲東園・苦楽園などの西宮7園と呼ばれる高級邸宅街の一つです。
閑静な住宅街で人気が高く複数の大学が立地し、洗練された雰囲気を醸し出すエリアで、北側約6M道路、道路とほぼ高低差のない第1種低層住居専用地域に指定された整形な約70坪の土地です。
 
 
ご要望は 
・意匠は和モダン
・収納は洋服も含めて一つにまとめたい
・今の住まいはマンションだが温度ムラが気になるので、なんとかしたい
・個室よりもユーティリティを充実させたい
・夜から洗濯、雨でも洗濯物が気にならないように干したい
 
 
 
計画の課題及び提案
1.土地利用計画と家事動線に配慮したゾーニング計画
2.ファサードと断熱性能を考慮した窓配置計画
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
1ー1.建物配置検討において特性を生かす土地利用計画を行うために、美しい佇まいとなるよう全面道路から建物まである程度のゆとりを生む距離感を有すること、南面の日射取得が確保できるような空地を確保することが重要です。
建物以外の外構要素として、南面の庭・玄関アプローチ・駐車スペース・駐輪スペースを
機能的に配置させることで、要望に必要なボリュームの建物形状を想定することができます。
まず要望から駐車スペースは2台必要ですが、敷地間口の約半分を占めることからコンパクトに配置できる箇所を検討します。
国産車を所有しており乗降のしやすさ、周辺の状況等考慮して東側に2台並列に配置しました。
玄関位置は駐車スペース後方及び道路からのアプローチがしやすく、且つ道路から一定の距離を保ち奥行き感を演出するために、建物と駐車スペースの間に玄関アプローチを作ります。
駐輪スペースにおいては、ファサードの佇まいから見えないように防犯を兼ねた目隠しとして杉板型枠コンクリート打放しの塀を、樹木及び地被植物用のスペースを道路から数十センチ後退した位置に築造し、建物の表情を作る建築庇下に配置しました。
アプローチは、アルコーブしており正面に表札・インターホン、幅広の門扉を開けると突き当りに駐輪スペース、そこから左へ迂回すると玄関に繋がります。
道路面からは、塀・門扉・駐車スペースの跳ね上げ式のゲートで、防犯ラインを形成します。
 
 
 
※ゾーニング(計画上のプロセスの一つで、空間を機能や用途別にまとめて必要な空間の大きさを設定し、相互の関連を見た上で位置関係を決定する設計手法です。)
 
※耐力壁(建築物において地震や風などの水平荷重(横からの力)に抵抗する能力をもつ壁)
 
※ファサード(建物の正面。一般的には玄関のある面を言いますが、外観として重要な面であれば、側面または背面もファサードとも呼ぶ場合があります。)
 
※杉板型枠コンクリート打放し(型枠に本物の杉板を用いてコンクリートを打設するもので、型枠を外すとコンクリートに杉の木目や板を張り合わせたような模様が現れます。)
※アルコーブ(壁面の一部をくぼませてつくった空間のこと)
 
 
次回は計画の課題1―2.土地利用計画と家事動線に配慮した動線計画の後編として内部のゾーニングについてお伝えさせて頂きます。
 
 
◼お住まい拝見見学会(イベントレポート)
◼スタイルブック(ゆとりある上質な空間で庭と空が繋がる上甲東園の家)