大きな開口部からやわらかな自然光が差し込み、無垢の床や木板の天井がぬくもりを感じさせるLDK。空間のつながりを活かした吹き抜けと階段が、家族の気配をやさしくつなぎます。ソファでくつろぐひと時も、自然と共にある豊かな暮らしに。
大きな窓から庭の緑を取り込み、光と風を感じながらくつろげるリビング。無垢の杉板と木板天井が、日々の暮らしにあたたかさと安心感を与えます。ダイニングは吹き抜けとすることで開放感を演出し、対照的にリビングはあえて天井高さを抑えることで、心が落ち着く居場所となるよう設計。余白のある設えが、住まい手の感性をやさしく受けとめる空間。
木目の美しい羽目板天井が、空間にやわらかな表情とあたたかみをもたらします。視線が自然と横に広がり、心地よい包まれ感が生まれるように設計。毎日を穏やかに過ごせる、やさしい天井。
吹き抜けのダイニングは、朝の光が気持ちよく降りそそぐ心地よい場所。視線と風が通るよう、階段はスケルトンとし、手すりも軽やかなデザインに。空間の重心となる柱型には大谷石をあしらい、素材の力強さと落ち着きある素材を用いることで室内のアクセントに。キッチンと一体になった開放的な空間が、家族の会話や暮らしのリズムを自然につないでいる。
吹き抜けから見渡すダイニングとリビングは、家族の気配や暮らしの温度が感じられる、どこにいてもつながりを感じられる場所。心地よく過ごせる住まいの中心に。
リビング・ダイニング・キッチンがひと続きにつながるワンルームのような空間構成。視線も動線も遮らないことで、家のどこにいても家族の気配を感じられる。スケルトン階段や回遊性のある間取りが、暮らしにゆるやかなリズムと広がりを生み、自然と人が集まる心地よい住まいに。
柔らかな表情と素朴な質感をもつ大谷石を、空間の核となる柱型に使用。大谷石は、独特の気泡や色ムラがあたたかく、手仕事のような風合いが魅力。調湿性や耐火性にも優れ、見た目だけでなく機能性も兼ね備えた素材。木のぬくもりと調和しながら、空間に陰影と奥行きを与え、静かに住まいを引き締めてくれる。
ッチン横の回遊動線上に設けたワークスペースは、家族とほどよい距離感でつながりながら、自分の時間に集中できる場所。家事の合間の作業や在宅ワークにも使いやすく、暮らしの中に自然に溶け込む、小さなこもり空間。吹き抜けからの光や視線の抜けが、心地よい開放感をもたらす。
吹き抜けの光に包まれるダイニングと、家族の様子を見渡せるオープンなキッチン。階段下のスペースも活用しながら、空間全体が無駄なくつながるように計画しました。料理をしながら自然と会話が生まれる、家族の中心となる場所。
お気に入りの器や季節の草花を並べて楽しめる、オープン棚のあるキッチン。背面には質感のあるタイルを採用し、シンプルな空間にほどよい表情をプラス。季節ごとに棚のしつらえを変えることで、暮らしの中に小さな楽しみと彩りが生まれる。
キッチンに立つと、リビング・ダイニング・庭までがひと続きに見渡せる、ひらけた眺めが広がる。家族の様子や季節の移ろいを感じながら、自然と会話が生まれる配置に。光と緑がすっと届く、毎日の家事が心地よい時間に変わる。
明るく迎え入れてくれる心地よい空間。床には室内の柱型と同じ大谷石を敷き、素材の統一感と落ち着きを演出。正面の壁には好きな作家さんの絵を飾り、住まい手らしさと季節感が感じられる、訪れる人にもやさしく語りかけるような玄関に。
吹き抜けに面した2階の通路は、家全体のつながりを感じられる開放的な場所。手すり越しにリビングや庭の緑が視界に入り、上下階の気配がやさしく交わります。飾り棚にはお気に入りを並べて、通るたびに心が和む小さなギャラリースペースに。
カウンターに人工大理石を採用した洗面台は、水や汚れに強く、日々の手入れも簡単。木の棚とタイルの組み合わせが空間にあたたかみと個性を。収納力も確保しながら、使いやすさと見た目の美しさを両立した、暮らしになじむ洗面空間に。
洗面室には洗濯機置き場と室内干しスペースを確保し、隣接するウォークインクローゼットへとスムーズにつながる動線を計画。洗う・干す・しまうを一箇所で完結できることで、日々の家事がぐっと効率的に。自然光が入る明るい空間で、気持ちよく作業ができる家事スペースに。
空間のアクセントとなるよう、洗面まわりには目地の表情まで美しいこだわりのモザイクタイル。素材感のある石目調が上品さを添え、毎日の所作を少し特別に感じさせてくれる場所に。
室内から続くウッドデッキが庭との境界をやわらかにつなぎ、内と外がひとつながりに感じられる設計。季節ごとに表情を変える植栽が、暮らしに彩りと潤いをもたらす。窓を開ければ光と風が抜け、日常に自然を取り込む心地よい庭空間。
住宅に寄り添うように設けた庭は、季節ごとに異なる草花が咲き、日々の暮らしに自然のリズムを。木製フェンスで外からの視線をやわらかく遮りつつ、ウッドデッキや窓辺から緑を身近に感じられる設計に。四季の変化を楽しめる、暮らしとともに育つ庭。
木目調の杉板型枠コンクリートと植栽を組み合わせて、素材感とやわらかさを併せ持つアプローチに。道路からの視線をほどよく遮りつつ、緑が来訪者を迎える心地よい外構に。建物とのつながりを意識した、控えめながらも印象に残る玄関まわりに。
切妻屋根の深い軒が水平ラインを美しく引き立て、外壁の左官仕上げと木の軒天がやわらかに調和。陰影のある表情と自然素材の風合いが、時を経るほどに味わいを深めていきます。街並みに馴染みながらも、静かに佇む上品な外観に。
パッシブ冷暖|暖房
エアコンからの温風を床下の分配ボックスとダクトを通じて床下全体に送り込む。これにより、床全体が均一に暖まり、輻射熱で室内を快適に暖める。従来の床暖房と異なり、特定の部分だけでなく、部屋全体の床面が暖かくなるため、より高い快適性を実現。
パッシブ冷暖|冷房
冷房時には、エアコンからの冷気を床下空間に送り込みます。冷たい空気は自然に下に溜まる性質があるため、床下に冷気を蓄える。その後、ファンを使って冷気を持ち上げ、壁の上部から室内にゆっくりと吹き下ろすことで、部屋全体を均一に冷やす。この方法により、直接的な冷風を感じることなく、柔らかな涼しさを実現。
建築概要
- 設計担当
- 千知岩賢二 田中桂
- 建築概要
- SE構法2階建て
- 建築面積
- 78.67m2(23.80坪)
- 延床面積
- 140.57m2(42.52坪)
- 施工面積
- 152.14m2(46.02坪)
- 敷地面積
- 228.27m2(69.05坪)
- 建ぺい率
- 34.46%
- 容積率
- 61.58%
- 耐震等級
- 等級3(最高等級)
- 耐風等級
- 等級2(最高等級)
- 断熱等級
- 等級6
- 温熱地域区分
- 6地域
- 年間日射量地域区分
- A4区分
- 用途地域
- 第一種低層住居専用地域
- 防火地域
- 法22条地域
- 耐火構造
- 防火構造
住まいの省エネ性能
省エネ性能測定値
- BEI
- 0.51
- 年間冷暖房負荷
- 130.59 MJ/(㎡・年)
- UA値(外皮平均熱貫流率)
- 0.38 W/㎡・K
- Q値(熱損失係数)
- 1.33 W/㎡・K
- C値(相当隙間面積)
- 0.50 c㎡/㎡
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 2.4
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 0.7
弊社基準値:UA値0.46W/㎡・K以下、Q値1.6W/㎡・K以下、C値0.5c㎡/㎡以下
年間光熱費比較
- 一般の家省エネ基準
- TG様邸パッシブ冷暖
- 34.30万円
- 20.84万円 39%節約
- 0
- 5
- 10
- 15
- 20
- 25
- 30
- 35
- ※基本料金なし、電気:¥28/kwh、ガス:¥150/m2
- ※一般の家の省エネ基準は「H28年度省エネ基準」の性能値です
共通仕様
製品 | 熱貫流率 | 熱損失 | |||
---|---|---|---|---|---|
断熱 | 屋根 | 外側 | 硬質ウレタンフォーム2種2号 36mm | 熱貫流率 0.22W/㎡K | 熱損失 18.00W/K |
内側 | 吹付け硬質ウレタンフォームA種3 120mm | ||||
壁 | 内側 | 吹付け硬質ウレタンフォームA種3 120mm | 熱貫流率 0.34W/㎡K | 熱損失 67.93W/K | |
バルコニー直下の床 | 内側 | 吹付け硬質ウレタンフォームA種3 185mm | 熱貫流率 0.25W/㎡K | 熱損失 0.31W/K | |
基礎 | 内側 | 硬質ウレタンフォーム2種2号 36mm | 熱損失 18.76W/K | ||
開口部 | 窓 | アルミ樹脂複合サッシ|Low-Eペアガラス | 熱貫流率 1.55〜1.75W/㎡K | 熱損失 40.10W/K | |
玄関扉 | 木製断熱玄関ドア | 熱貫流率 1.1W/㎡K | |||
熱損失合計 145.10W/K ÷ 外皮表面積合計 391.02㎡ = UA値 0.371W/㎡K |
製品 | 備考 | |
---|---|---|
空調 | ルームエアコンディショナー | パッシブ冷暖+個室ルームエアコンディショナー |
換気 | 第三種換気システム | 比消費電力 0.11W/(m3/h) |
給湯 | ガス潜熱回収型給湯器 | モード熱効率 92.5% |
照明 | すべての機器においてLEDを使用 | |
創エネ |
一次エネルギー消費量
この家の設計一次エネルギー | 基準一次エネルギー | 削減率 | |
---|---|---|---|
暖房設備 | 14588MJ | 30693MJ | 52.47%削減 |
冷房設備 | 5769MJ | 13037MJ | 55.75%削減 |
換気設備 | 2453MJ | 5723MJ | 57.14%削減 |
給湯設備 | 18678MJ | 25091MJ | 25.56%削減 |
照明設備 | 6376MJ | 19225MJ | 66.83%削減 |
調理その他家電設備 | 21241MJ | 21241MJ | 0%削減 |
発電設備の発電量のうち自家消費分 | - | - | - |
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - |
売電 | - | - | - | 69105MJ | 115010MJ | 39.9%削減 |
※基準一次エネルギーとは、住宅の省エネルギー基準における、地域や床面積などを考慮して定められた一次エネルギー消費量の基準値のことです。