ーゆとりある上質な空間で庭と空が繋がる上甲東園の家ー③

2020年3月15日更新

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 
低気圧や寒気の影響で今週前半は冷え込みますので、皆さま体調管理には気をつけてください。
 
 
さて今回はニュースレターでご紹介した、『ゆとりある上質な空間で庭と空が繋がる上甲東園の家』全3回の最終回、計画課題.2の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
 
 
土地探しからスタートされたご家族4人の2階建てのお住いです。
 
 
・敷地は西宮市市街の北東部に位置し、市内にある甲陽園・甲東園・苦楽園などの西宮7園と呼ばれる高級邸宅街の一つです。
閑静な住宅街で人気が高く複数の大学が立地し、洗練された雰囲気を醸し出すエリアで、北側約6M道路、道路とほぼ高低差のない第1種低層住居専用地域に指定された整形な約70坪の土地です。
 
 
ご要望は 
・意匠は和モダン
・収納は洋服も含めて一つにまとめたい
・今の住まいはマンションだが温度ムラが気になるので、なんとかしたい
・個室よりもユーティリティを充実させたい
・夜から洗濯、雨でも洗濯物が気にならないように干したい
 
 
 
計画の課題及び提案
1.土地利用計画と家事動線に配慮したゾーニング計画
2.ファサードと断熱性能を考慮した窓配置計画
 
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
2.ファサードは、住まい手だけがいいという問題ではなく地域に対しても繋がりがある中で地域の財産としての位置付けであり、通りからの見え方は検討を重ね佇まいを整えていく必要があります。
その中で建物の佇まいに大切なことは普遍性であり、いつまでも飽きのこないデザインであると考えます。
それは周辺の街並みに溶け込む意匠であること、では具体的にいくつかご紹介したいと思います。
1つ目は建物の高さを抑えることで大地に根付き落ち着きをもたらせる事です。軒先を出すことができればさらに建物の高さを抑えることができます。
また建物と道路の間には植物を配置することで高さの脚部が曖昧になり高さを抑えて見える効果です。
二つ目は建築庇です。
建築庇は画一的な面を分節化する事で奥行きを作り、建物に表情を与えます。
三つ目は窓についてです。
窓は機能的に考えるならお部屋の明るさ・通風・断熱性能で全ての諸室につけたいものですが、断熱性能において屋根・壁と比較すると窓は1/6〜1/7と劣るのと闇雲に外観に窓がたくさんあってもバランスが悪いだけです。
よって窓は通風ルートも加味しながら平面上間引く作業を行い、社内規定の窓面積の割合も同時にチェックし、窓バランスを考慮しながら大きさと形状を決定します。
これらの検討を重ねながらファサードを決定し、いつまでも飽きのこない普遍的なデザインを作ることを心がけています。
 
 
※ファサード(建物の正面。一般的には玄関のある面を言いますが、外観として重要な面であれば、側面または背面もファサードとも呼ぶ場合があります。)
 
 
 
◼お住まい拝見見学会(イベントレポート)
◼スタイルブック(ゆとりある上質な空間で庭と空が繋がる上甲東園の家)

資料請求はこちら