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こんにちは、設計の古橋です。

2月末に竣工した“ボイドを備える2間間口の家”ことMH邸について、
先日にようやく外付けブラインドが設置されファサードが完成しました。

ドイツ製の「warema(ヴァレーマ)」という外付けブラインドなのですが、
着工後に採用が決定しすぐに発注をかけるも、現地で受注生産後に船便で輸送されるため、
納期に3ヶ月かかった次第です。

その名の通り外部に取り付けるブラインドなのですが、この「外付け」が大変重要です。
外からの熱は屋根や壁、窓から入ってきますが、最も熱の伝わりが大きいのが窓で、
そのほとんどが日射です。因みに、夏の日中に窓から熱が入る割合は73%と言われているので、
夏場を快適に過ごすためにはいかに室内に日射を入れないかが重要です。
(屋根11%、外壁7%、換気6%、床3%)

環境先進国ドイツでは、室内ではなく室外にブラインドを取り付けるのがスタンダードで、
この「ヴァレーマ」は太陽の熱を窓の外で遮ることで、室内の温度上昇を防ぐという考え方から生まれたプロダクトです。
日本の知恵「すだれ」がデザインを伴って現代に生まれ変わった感がありますね。

と、日射対策について述べましたが、実は今回は専ら意匠的観点からの採用でした。
「ヴァレーマ」は建物の間口に対して中央についていますが、その奥の窓はやや左に偏って設置されています。
法規(排煙設備)及び構造設計上、どうしても中途半端な窓配置にならざるを得なかったため、
「ヴァレーマ」を設置することでシンメトリーに見せる計画です。ちょっとした採用秘話でした。

因みにファサードは北面なので、日射取得は建物中程のリビングに接する階段室から計画し、
夏季の日射遮蔽はハニカムスクリーンとシャッターとで対策しています。