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さて今回はニュースレターでご紹介した、『本のある暮らしを楽しむ家』全5回の第3回、計画課題.①−3の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
 
 
 
愛着のある土地で家づくりをスタートされるご家族の2階建てのお住いです。
 
敷地は堺市の北区、7行政区のうちの一つである北部に位置し、大阪市のベッドタウンとして住宅開発された街で、堺市唯一の地下鉄が区内を通り、2009年8月に南区を上回り、堺市最多人口の区となりました。
敷地は南東に道路、道路とほぼ高低差のない第1種中高層住居専用地域に指定された約70坪の整形な土地です。
 
 
ご要望は
・象徴的な本棚が欲しい
・プライバシーが高く周囲と目線が合わないように
・水廻りは道路から離して干し場は屋根付
・通風ができる雨戸が欲しい
・キッチンはスタディスペースが見え、リビングからは見えないように
・帰宅後、出発前の用意を全て一回で済ませたい
 
 
計画の課題及び提案
①.土地利用計画と家事動線に配慮したゾーニング計画
②.敷地に対して真北が45度東側に傾く際の日射取得と日射遮蔽の方法
 
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
①−3.前回はゾーニングについて特徴的な諸室についてご紹介しましたが、今回は建物のコンセプトにもなっている諸室についてご紹介したいと思います。
 
本が大好きなご夫妻から象徴的な本棚にしたいとの要望を頂きました。
まとまった書籍を収蔵するスペースとなると上下階の諸室バランスから1000冊以上の本棚+読書スペースの確保には無理がありました。
また温熱的に考えると個室ではエアコン設置が必要になり、使用頻度が高いスペースと想定されるため、光熱費が嵩み省スペースで非効率な気がします。
 
「沢山の本を収蔵するための本棚はどこがいいのか」
 
検討し最適解として提案したのは、2階寝室までの長い廊下に本棚を設置することで、多用途に利用できることと温熱的にもリビング階段を上がった廊下は、冬期に暖気が溜まり暖かく過ごすことができます。
 
本棚の先にある最も静かな北側に、篭れる読書スペースも併せて提案しました。
 
担当設計者よりご提案した袋小路で秘密基地のような読書スペースは、リラックスして過ごすことができ、時間を忘れ本を読みふけっても身体への負担をかけないように造り付けのソファを用意し、御家族の身体に合うようクッションの硬さなども選定頂きました。
 
ソファ長さは2M以上あり、足を伸ばしたり横になったりお昼寝したり、冬期は1階の床下冷暖房の恩恵で暖かく、中間期は通風で気持ち良く過ごすことができ夏期は小型のエアコンで、家族の大好きな居心地の良い場所の一つになってもらえると嬉しいです。
 
次回は計画の課題①−4.各階の家事動線に配慮したゾーニング計画についてお伝えさせて頂きます。
 
 
※ゾーニング(計画上のプロセスの一つで、空間を機能や用途別にまとめて必要な空間の大きさを設定し、
相互の関連を見た上で位置関係を決定する設計手法です。)
 
 
◼完成見学会(イベントレポート)