先日のオンラインお手入れセミナーにご参加いただきましたお施主様、
初の試みで、たどたどしい場面もありましたが、今後の住まい方の参考になっていただけましたら、嬉しい限りです。
今回はお手入れセミナーの項目にもありました、「漆喰」について改めてその特性をお伝えさせて頂きます。弊社は「無添加住宅オリジナルしっくい」を標準採用しております。
〇漆喰とはそもそも何?
漆喰の主成分は石灰岩。その石灰岩や貝殻を窯で焼くと、「生石灰」(炭酸カルシウム)になります。これに水を加えると、発熱膨張して「消石灰」(水酸化カルシウム)に化学変化します。この消石灰に、ぎんなん草などを加えたのものが漆喰です。
〇漆喰の主な特徴
・優れた吸湿・放湿性があります。
部屋干しした洗濯物の臭いが気にならなくなったとのお声も。
・火に強い。
化学建材のようにダイオキシンなどの有害ガスが発生することもありません。昔の城や蔵が漆喰で塗られていたのも、漆喰が火に強いからなのです。
・お手入れが簡単。
セミナーでお伝えしたようにセルフ補修が可能です。メンテナンスフリーという訳にはいきませんが長く付き合える材料です。
・強アルカリ性のため、有機物を分解する殺菌機能を有す。
最後の殺菌機能について、最近ある試験結果が発表されました。
消石灰が主成分の無添加住宅オリジナルしっくいにヒト・コロナウイルスを付着させ試験を行った所、ウイルスはオリジナルしっくいに付着させてから5分後には、完全に死滅するという結果になったそうです。この結果から、エンベロープと呼ばれる膜を持つウイルスにも同様の効果が期待できるものと考えているようです。新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスはエンベロープウイルスの内の一つです。
※今回の試験は新型コロナウイルスと遺伝子情報が90%合致しているヒト・コロナウイルスを用いての試験結果です。
※今回の試験はテストピースを用いたもので、建物の性能を示すものではありません。
※無添加住宅オリジナルしっくいは、ウイルスを不活化する作用を有していますが、感染予防を保証するものではありません。(無添化住宅ホームページより一部抜粋)
この記事を読んでものすごく驚いたのですが…とは言え、あくまで人為的にウイルスを付着させての試験です。漆喰を身にまとっている訳ではありませんし、漆喰の家に住んでいるからといって安心できるものではありません。試してもよいかなと思ったのは、帰宅時に5分間、玄関先の漆喰壁にじっと手をあててみる!?いやいや…手洗いした方が早くない?
これまで通りの感染予防策をしっかり行い、ニューノーマルな生活を続けていくしかないでしょうね…
現在建築中のFY事業所(堺市)では漆喰の施工中です。
石膏ボードの荒々しい下地の状態から徐々に真っ白な明るい空間に仕上がっていきます。