揃の仕上げ、面をとって逃げる

2021年7月20日更新

こんにちは。工務の大塚です。
 
建築現場で当たり前に交わされる会話の中で、一般の方からすると
「それってどういう意味?」という専門用語はとてもたくさんあると思います。
さてタイトルの言葉はどんな意味でしょうか?
 
2つの材を同一の面で仕上げること、または同一の面のことを
【揃=ゾロ】と言います。
段差なく仕上げるため、シビアな施工を求められますが、
どんな構造であっても下地が1mmの誤差もなく完璧な精度で
施工されている事は非常に少ないというか、ほぼ皆無と言っても良い状況です。
下地の精度が少々悪くても、それが仕上げ面に影響されないような
施工側の工夫が必要です。
 
そこで2つの材が突き合わさる箇所に【面=メン】をとります。
材の尖った角に小さな平面をつくることを面を取ると言います。
角材の角に面を取らないと、手が触れたときなどは危険だし、
傷が付きやすい。
そこで、通常は1分(約3mm)~1分5厘(約5mm)程度の面を取ることが多いです。
 
 
面取りには様々な種類があって、「几帳面」と呼ばれる、
社寺建築で使われるようなものもあるようです。
 
 
こうして面を取ることにより、両方の材のわずかなズレを目立ちにくく
するということを【逃げをみる】と言います。
 
逃げを見る納まりの考え方は非常に重要で、設計段階から
よくよく検討を重ねてほしいものです。
(当然、私たちがですが…)
CADで作図した図面で検討をする場合、いくらでも精度良く作図
していく事が出来ますが、実際にはそこまでの精度で施工が
出来る訳ではありません。
とは言っても、CADで精度悪く図面を描くのは非常に難しくて、
そのような描き方をするには非常に時間がかかってしまう上、
あまりそうした表現は役に立ちません。
 
なので、検討をする際には、図面上は精度良く作図をしていくことになりますが、
どこかで調整出来る部分を作っておくことが重要になってきます。
こうした施工精度による逃げを見ておくのは施工者の役割で、
設計者としてもそうした事情があることはきちんと理解しておく方が良いと思っています。
 
 
何だか誰に対して発信しているブログかよく分からなくなってきましたので、
続きはまたの機会に…
梅雨が明けた途端、厳しい暑さが続いていますが、
皆さまご自愛ください。

 


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