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さて今回は『景色と共に暮らす東香里の家』第1回、計画課題.①−2の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
 
 愛着のある土地で家づくりをスタートされたお2人の2階建てのお住いです。
 
計画地は南側に幅員15Mの道路で北へ高さ約5Mほど傾斜し、さらに高さ3Mほどの既存石積み擁壁があり南北道路の高低差は最大で8.5M、東西の隣接地も同じ敷地形態で幹線道路を挟んだ街区の境界に位置し、第一種住居地域に指定された台形型の間口約12M奥行き約14M、約52坪の土地です。
 
 
ご要望は
・店舗のように見える外観
・バイクは広い玄関におきたい
・キッチンはペニンシュラタイプ
・キッチンとダイニングの目線を合わせたい
・キッチンとダイニングを一体で作りたい
・今ある大きなちゃぶ台を利用したい   
 
 
 
計画の課題及び提案
①−2.土地利用計画とゾーニング計画
②.プライバシーの確保と終日日射取得の両立
 
 
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
 
①−2.前回ご説明した基礎は高基礎となるため、南側道路レベルが1階となり2階は北側の眺望を存分に感じていただけるようになります。
 
今計画は職住一体の空間づくりとなるため、敷地形状における面積制限の制約からパブリックな空間は1階から2階へとつながり、プライベートな空間はそこからエリアを分け2階に位置します。
 
まず南道路側には駐車スペースが必要であることと、敷地の特性から造成工事に合わせ一定の距離を確保し、外壁ラインを合わせています。
 
敷地形状が台形型で、東側に建物奥行きを増床することができましたので、北側は外壁ラインをクランクさせ、床面積を確保しました。
 
 
それでは1階のゾーニングですが、
 
キッチンスタイルのイメージが要望として明確にあり、お客様も使えるカフェの機能をもつペニンシュラキッチンタイプに連続するダイニングのカウンタースタイルが必要なため、住まいのエリアは東側にゾーニングしました。
 
ダイニング・キッチンを1階に配置した理由は、店内のお客様を招いたりできるように西側エリアとキッチンのつながりを作るためです。
 
店内からイベントスペースとバックヤード経由でダイニング・キッチンへ2WAYでつながります。
 
トイレは洗浄音を考慮してバックヤード内に設けています。
キッチン・ダイニングの東側にパントリー、南側にオープン玄関と階段を設けました。
 
キッチン・ダイニングは、ダイニングと目線が合うようステップダウンし、周囲を回遊できるように東側パントリーから南東に位置する玄関へ、玄関はバイクを室内に配置できるようにまたスペースの問題から風除室を取りやめ空間を広く見せるためにその脇に階段スペースを南に面して、南北の抜けと吹抜け空間を意識した配置としました。
 
 
2階のゾーニングについてですが、
 
1階のダイニングキッチンと合わせてパブリックに使えるようにより意識し、階段及び吹き抜けを合わせた間口で2階リビングスペースを設けました。
 
水廻りは、東のエリアに配置し南北に直線的に設け北から浴室・ランドリー、洗面からプライバシーの高いバルコニーです。
 
バルコニーは、外壁のアウトラインより内部に作り、プライバシーを考慮しあえて南側の府道側に窓を設けず東面に開口を作りました。
 
寝室においては西のエリアに納戸・トイレ洗面のバッファゾーンを挟んでプライバシーの高い場所に設けました。
 
2階の北側に設けた諸室は浴室・リビング・洗面トイレ・寝室ですが、この敷地における傾斜地を生かして隣家から窓高さが5〜6Mほど高い位置に窓があるので、北側の借景は計画建物が存在する限り独り占めです。
 
 
 
次回は計画の課題②.プライバシーの確保と終日日射取得の両立についてお伝えさせて頂きます。