こんにちは。爽やかな新緑の季節も過ぎ去りつつあり、まもなく現場泣かせの季節がやってきそうです。
今年の梅雨入り予想、近畿地方は本日6月11日頃だそうです。
何日も続けての長雨も困りますが、2日間おきに晴れと雨が繰り返される…
このパターンの予報が一番頭を悩ませます(泣)
1日でも予報がずれてしまえば全ての段取りに影響するし、その後の調整が大変なんです!
って誰かこの気持ち分かってくれますかー
梅雨が明ければ気温もぐんぐん上がり、夏到来!
過酷な現場が待ち受けている訳です。
今年は空調服を買おうか思案中です。

とはいえ、自然とはうまく付き合っていかなければならないもの。
また四季があるという豊かさを忘れてはいけません。
私たちのつくる家の基本は「パッシブデザイン」です。
パッシブ(passive)を日本語に訳すと「受動的」となります。
すなわち、パッシブデザインとは「自然エネルギーを受け止め(採り入れ)、
それを活用する建築的手法(設計手法)」という意味を持ちます。
そういう解釈では、わが国の伝統建築においても「パッシブデザイン」と呼べるような工夫が
随所に見られたり、世界各地の伝統的な建築物にもその要素を見ることができます。
これは、現代のように容易にエネルギー源が入手できる時代がなかったことを考えると必然的なことでした。
そして現代においては、エアコンなどの設備になるべく頼らず、太陽の光、熱、そして風といった
「自然エネルギー」を そのまま受動的に利用して、快適な温熱環境を実現しようとする思想と技術です。
住宅や建築の省エネ性を突き詰めて行くと、
必ずクリアしなければならない課題だといっても過言ではありません。
パッシブデザインの要素をまとめた図解

このなかで太陽との関わり方が夏と冬では真逆であることがよく分かります。
暑い夏は木陰が気持ちいい、一方寒い冬は陽だまりがうれしい。
難しい言葉や数値は抜きにして、この一言を建築的な工夫で実現する。
私たちが提案するのは五感に正直な家づくりです。
裏付けのための設計手法や基準となる数値、計算は当然あるのですが、そこはプロに任せましょう!
施工事例より
夏の日差しを軒や庇を出して遮ります。
サッシが影になり直射日光が室内に入り込まないように。


冬の日差しを南面の大きなサッシから取り入れます。
このスペースきっと気持ちいいだろうなぁ。

