BLOG


ブログ

さて今回は『ヌックリビングで過ごす吹田の家』第1回、計画課題.①−1の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
 
 
土地探しからスタートされたご家族4人の2階建てのお住いです。
 
 
 
計画地は最寄駅から近く交通至便である為、周辺には共同住宅が多く立ち並んでいます。
東側に4M未満の道路、敷地と道路はほぼフラットで、北側の辺が長い台形地で南北に長い敷地、道路の西側には視線の抜けが感じられ南側隣接地に空地が広がる、第1種住居地域に指定された約40坪弱の土地です。
 
 
 
ご要望は
・寒くなく暖かい心地よい住まい。
・ヌックでゆっくり過ごす
・木の温もりを感じられるような内装
・外観は美しい家の佇まいにしたい
・庭でまったりとくつろぎたい
 
 
 
計画の課題及び提案
①−1.土地利用計画とゾーニング計画
②.プライバシーの確保と終日日射取得の両立
 
 
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
 
①−1.今回の計画地は、パブリックスペースのリビング・ダイニング・キッチンを2階に設ける前提で土地を購入された経緯から、周辺に共同住宅が建ち並んでいる中、プライバシーと明るさを両立させるためのアプローチ・庭・建物配置の検討に入りました。
 
 
 
【周辺状況他】
敷地と道路はほぼフラットで、高低差はありません。
 
北側には境界沿いに近接した4階建てのマンションが建ち、窓は境界に面して2階から各フロアーに1箇所、西側の隣接地には3Mほどの空地があるもののワンルームマンションのバルコニーに面しており、プライバシーは望めない状況です。
 
東の道路側は、ファミリー向けのマンション3階建てが連棟し、比較的小さなバルコニーと階段室に面するものの、全面道路に面して奥行き約20Mのエリアに駐車及び駐輪スペースがあるため、窓を開放してもプライバシーが損なわれません。
 
南側においても、西に隣接するワンルームマンションの駐車スペース及びアプローチになっているため、12Mほど先まで空地になっており、計画地の南東側は視覚的な奥行きが感じられます。
 
 
 
【建物配置検討】
それでは、上記の周辺状況から土地利用計画のアプローチ・庭・建物をどのように配置していくか検討しましょう。
 
まず建物配置は北及び西に設備機器(室外機・給湯器等)を設置するための必要寸法を確保します。
 
次に住宅の出入り口となるアプローチにおいては、内と外をつなぐ緩衝帯であって欲しいと考えています。
 
なぜなら、ほっとする我が家から街と繋がる部分で気持ちの切り替えが行われる部分であるからです。
 
玄関扉を開けると内部が外から丸見えにならないように、道路に面した玄関ポーチなどは特にプライバシーを確保したいと思っています。
 
また玄関扉を開けてすぐ道路だったり、コンクリートしか見えない風景になっていたりすると無機質で味わいのない空間になってしまいます。
 
できるだけアプローチは距離を作り、緑が目に入る視覚的な演出を施したり、ポーチにはプライバシーを保つために外装と同じ素材であったり、ウッドフェンスなどの塀を積極的に作ります。
 
上記からアプローチ・ポーチ・玄関は、最も建物から道路まで長いアプローチが作れる北側エリアをアプローチとし、また建物に視覚的な奥行きを作るためにテクスチャーを合わせた建築塀を建物とのバランスを考え、サイドアプローチとなるように提案しました。
 
庭のスペースはアプローチから離れた南側で想定し、プライバシーが守られ通風が可能なようにウッドフェンスとしました。
 
最後に駐車スペースは最寄駅に近いこともありしばらくは車を所有されないため、将来縦列で駐車できるようなスペースのみ確保しその部分に於いては、周辺がコンクリートのみで無機質な空間ばかりの中に有機質な空間を意識し、樹木等を配し敷地内に寄り付きができないよう月山の形状とすることで、通りに対してほっと安らげるスポットができればと提案いたしました。
 
 
次回は計画の課題①−2.ゾーニング計画についてお伝えさせて頂きます。