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さて今回は『ヌックリビングで過ごす吹田の家』第2回、計画課題.②の最適解を導くための方法論についてご紹介したいと思います。
 
 
土地探しからスタートされたご家族4人の2階建てのお住いです。
 
 
 
計画地は最寄駅から近く交通至便である為、周辺には共同住宅が多く立ち並んでいます。
南東側に4M未満の道路、敷地と道路はほぼフラットで、北西側の辺が長い台形地で北東から南西に長い敷地、道路の西側には視線の抜けが感じられ南西側隣接地に空地が広がる、第1種住居地域に指定された約40坪弱の土地です。
 
 
 
ご要望は
・寒くなく暖かい心地よい住まい。
・ヌックでゆっくり過ごす
・木の温もりを感じられるような内装
・外観は美しい家の佇まいにしたい
・庭でまったりとくつろぎたい
 
 
 
計画の課題及び提案
①.土地利用計画とゾーニング計画
②.プライバシーの確保と終日日射取得の両立
 
 
 
検討を重ね最適解に至った方法論ですが、
 ②.計画敷地は、真南に対して東西に長く配置することが困難です。
 
夏期日射遮蔽対策のために隣接の3階以上の建物、北東及び北西にできるだけ寄せて配置します。
 
南東側道路面及び南面から南西面において、隣接地は共同住宅の敷地でゆとりある配置となっており、いずれも駐車・駐輪スペースで、日射取得が可能な空地が永続的に続きそうです。
 
その状況においてプライバシーをそこまで気にせず過ごせるため、南東の道路側及南西の隣接地側は窓を開放して日射取得用として使用できそうです。
 
ただ計画地は、防火規制を受ける準防火地域に該当しますので、防火サッシを使用する必要があります。
 
防火サッシは窓種が限定されることと要望から樹脂サッシを選定しているため、機能・意匠性を満足させる選定を行うことが必要になります。
 
日射取得量が必要なパッシブエリア(LDKの床面積)からの開口率ですが、実態に即したプライバシーを考慮した冬期に開放しておける窓の配置及び大きさの選定が重要になります。
 
窓(サッシ)は、壁・屋根と比較すると1/6〜1/7程度の断熱性能しかないため、冬期の夜間に備え屋根・外壁の外皮面積の11%程度の開口率から8%以下まで抑え、熱損失を防ぐべく開口率制限を設けました。
 
では、窓形状と種類・配置についてご説明します。
 
リビング・ダイニング共に窓の開閉形状は夏期の日射遮蔽対策が可能なように、外部用のロールスクリーンが簡単に開閉可能な引違い窓を選定しました。
 
リビングは、全面道路を挟んで対側に共同住宅があるものの駐車スペースを挟みプライバシー損なわないだけの距離感がある為、ヌック空間となるソファ高さから幅3.5Mほどの大開口としました。
 
ダイニングにおいては、ダイニングテーブル前には外壁面を作りプライバシーを確保しつつ、テーブル面から離れたデスクコーナーにデスク上部からの大開口を真南に面するようコーナーサッシにて提案しました。
 
それぞれの窓には、日射遮蔽、断熱性能、日射取得とプライバシーを考えた付属部材が必要です。
 
日射遮蔽は、先に述べた外部ロールスクリーン(アウターシェード)。
 
断熱性能面では、ハニカムサーモスクリーンですが、プライバシー面でも効果のある商品もあります。
 
トップオープンタイプで、一旦スクリーンを下し上部から開放する機能が備わっています。
 
開放度合いを調整する機能があり、日射取得をしつつプライバシーも守るという相反する機能が可能です。
 
上記から機能面と意匠性を検討した結果、外壁面に余白の壁ができつつ、コーナーサッシで特徴的なファサードを設え、実生活に併せたプライバシー確保と日射取得の両立が可能となります。