こんにちは 工務部 大塚 洋一です。
弊社の外壁仕様の1つである吹付塗装の工事に立ち会いました。
台風6号の通過を挟んでの工事期間だったため、仮設足場のシートを一度外してまた復旧する事態に。
職方からは「タイミング悪いなぁ」とぼやかれつつも、「皆でやればすぐに終わりますよ」と後押し、私も手伝ってきました。
吹付塗装と一言で言っても仕上がりのパターンは様々で、弊社は「トラバーチン仕上げ」を採用しています。
トラバーチンとは天然大理石の一種で、表面に不規則な細長い溝が水平・垂直方向に流れる独特の模様があります。
外壁塗装におけるトラバーチン仕上げは、この美しい質感を「吹付け」と「手作業」を組み合わせて作り出す、意匠性の高い職人技です。

ただスプレーガンで塗料を吹き付けるだけでは、この模様は生まれません。
ではどうやってその模様を作り出すかと言うと、以下のステップで、職人が文字通り「模様を描いて」いきます。
1:ベースの吹付け
まずは外壁全体にベースとなる塗料を均一に吹き付けます。
2:パターンの吹付け
その上からあえて粒上のダマを作るようにして塗料を粗く吹き付け、表面に凸凹の模様を作ります
3:コテによる押さえ
塗料が乾ききる前の絶妙なタイミングを見計らい、コテを優しく滑らすように押し当てます。
これにより盛り上がっていた凸部分の頭が平らにつぶされ、凹んでいた部分が溝として残ります。コテを動かす方向によって、大理石特有の流れるような美しい模様が浮かび上がります。
このステップを行う息の合ったコンビネーションに毎度職人技を感じています。分かりやすく動画を撮影しましたのでご覧ください。
また、華やかな仕上がりの裏には徹底した事前の準備や泥臭い苦労があります。
風が強ければ塗料が流れ、雨が降れば施工は出来ない、常に自然を相手にする外仕事ならではの制約といざ施工となると、塗料が霧状に飛散する為、窓廻りや軒裏さらに近隣の車や家まで完璧にシートで被う必要があります。
塗装の時間よりもこの養生作業に何倍も時間が掛かり、重い材料を持ち上げての移動やスプレーガンを均一に動かし続ける力、夏の時期は半密閉状態(養生で風が抜けない)での作業など体力的なタフさが求められます。

仕上がった外壁は重厚かつ明暗の陰影が美しく、流行り廃りのない上品なものとなります。弊社もかれこれ十数年使い続けている仕様です。
ただ塗るだけでなく、一度吹き付けた模様をあえて潰して「大理石の溝」を再現する、まさに息の合った職人たちの連携プレイから生まれる芸術的な仕上げ、これからも定番の仕上げとして残っていくことでしょう。











