今年の夏は異常ですね

2026年6月8日更新

こんにちは。

フクダ・ロングライフデザイン 設計の田中 桂です。

最近の夏は、本当に暑くなっているのか。

毎年のように「今年の夏は異常ですね」と話している気がしますが、それが単なる体感なのか、実際に暑くなっているのか。大阪市の気象データをもとに、冷房デグリーデーという指標で見てみました。

冷房デグリーデーとは、簡単に言うと、冷房が必要になる暑さがどれくらい積み重なったかを示すものです。今回は、5月1日から10月31日までの期間で、日平均気温が24℃を上回った分を年ごとに集計しました。

データを見ると、年ごとの上下はあるものの、近年は明らかに高い水準で推移しています。2015年は263.3℃・日だったのに対し、2025年は596.0℃・日。この10年で約2.3倍になっています。

つまり、私たちが日々感じている「最近の夏は暑い」という感覚は、データから見ても決して気のせいではなさそうです。

住宅設計の立場から見ると、これはとても大きな変化です。

住宅は、一度建てると長い時間そこに残ります。特に長期優良住宅は、75年から90年程度使い続けることも想定されている建物です。

そう考えると、私たちは今の気候だけを見て家をつくるのではなく、これからさらに暑くなっていく可能性のある地球環境の中で、100年近く住み継がれることを前提に設計していく必要があります。

これまでの住宅設計では、冬の寒さ対策や暖房効率が大きなテーマになることが多くありました。もちろんそれは今も大切です。ただ、これからはそれと同じくらい、あるいはそれ以上に、夏をどう快適に過ごすかを考える必要があると感じています。

夏の日射をどう遮るか。
窓から入る熱をどう抑えるか。
冷房をどう効率よく効かせるか。
夜になっても残る暑さや、2階の暑さにどう備えるか。

そうしたことを、間取りや窓の配置、庇、外付けブラインド、断熱・気密、空調計画とあわせて、設計の初期段階から考えていくことが大切になります。

冬の寒さ対策だけでなく、夏の暑さを本気で考えること。

それが、これからの住まいづくりではますます重要になっていくのだと思います。

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