静かな住宅街に建つAさん邸。レッドシダーの木で統一したバルコニーと塀の質感がさわやかでやさしい印象です。A さんご家族が家づくりでこだわったのが、「家の構造、性能、素材を大切にしたい」ということ。それは、SE 構法、高断熱性能、パッシブデザイン、そして無添加漆喰&無垢材フローリングを標準とする私たちの家づくりと不思議なほど呼応するものでもありました。偶然の、そして幸せな出会いであったと思うと同時に、託された願いに応えなければならない使命感に燃えました。
そして、このお宅の最大の特徴は、なんといってもリビングに設けた「チルドレン・エリア」。個室の子ども部屋が無い代わりに、ソファのうしろに設けたデスクコーナーで仲良く並んでお絵描きしたり、勉強したりと、遊び心にあふれる子育て世代の新しいライフスタイルです。家族の成長とともに変化する空間の使い方に対する、私たちの新しい提案です。
静かな住宅街に建つA邸に伺います。
レッドシダーの木で統一したバルコニーと塀の質感がさわやかでやさしい印象。
ご夫妻と、お子さんが2人。
ご主人のお母様との二世帯暮らしです。
玄関から入ってすぐのところに、お母様のプライベートスペース。ミニキッチンもあります。
反対側に、子世帯の寝室。
集いの場となるリビングは、2階に。
A邸のリビングは、ちょっと斬新!
ソファのうしろのエリアが、チルドレン・エリア。
楽しそうな仕掛けに、ココロ奪われます。
まずは、お絵描きしたり、勉強したりのデスクコーナー。
仲良く並んで。
そして、将来のベッドコーナー。
まだ、いまは親子4人、寝室で寝ているので、ココは兄妹の絶好の遊び場。
ときには、秘密基地に。
友だちとサッカーで遊ぶときには、ゴールになったり。
子どもたちが楽しめる仕組みが、あちこちに。そう。A邸には、子ども部屋という個室は存在しません。
「提案してもらったときには、オドロキでした!でも、そういうスタイルもあるなと(笑)」
そもそも、フクダ・ロングデザインとの出会いは、別の工務店さんとの契約直前というタイミングでした。
「話を進めるうちに、どんどん不安になって。珪藻土はコスト的に難しいと言われたり…」
結論を出す前に「どうしても」とフクダ・ロングデザインの相談会へ足を運んでくださったご夫妻。
「以前、住宅雑誌で見たフクダさんが施工されたK邸が心に残っていて」
さっそく、実際に、雑誌で憧れたK邸へ。
奥さま曰く「衝撃的でした…」
ご主人は「トキメキましたね(笑)」
「肩の力を抜いた暮らし方も魅力的でした」と、口々に。
ご主人は、構造見学会が印象深かったとおっしゃいます。
新興住宅地で、ちょうど同時期に、となりの家も建築中。SE構法と他社の骨組みを見比べる貴重な機会になりました。
「改めて、SE構法イイ!と思いました。構造に、のめり込みましたね(笑)」
「家の構造、性能、素材を大切にしたい」
そんなご主人の熱意をフクダ・ロングデザインに託していただきました。
「暑さ、寒さが気にならない」と、高い断熱性能にも満足されています。
奥さまは「寒がりなんですけど、陽だまりに移動すれば大丈夫(笑)」
屋根面から光が降り注ぐ、パッシブデザイン。
窓からの風の流れが心地いいキッチン。
「マンション住まいのときよりも、キッチンにいる時間が長くなりました。夏も涼しく料理ができて、快適」
一方、ご主人。
家の中だけでなく、家のまわりでもちょこちょことお楽しみ中。
以前は雨ざらしになっていた大型バイクも、いまは屋根のあるスペースに。
「雑草むしったり、メダカの世話をしたり」
そんな時間も、お気に入りのご様子です。
当初からこだわりのあった「家の材質」については?
ご主人曰く「友人が遊びに来ると「『壁いいな〜! 床いいな〜!』と共感してもらえます(笑)」
「あたりまえ」に、とらわれないライフスタイル。
でも、本質をしっかりと見極めたい。
そんなご夫妻のチャーミングでしなやかな姿勢が、あちこちから感じ取れるA邸でした。