こんにちは。
「玄関は家の顔」とまでは言いませんが、家の中に入って初めて目にする空間は玄関ですので、驚きや癒やしを与えられるような空間になんとかできないものか、と考えながら常々玄関の設計をしています。
玄関扉を開けると正面には漆喰の壁があり、そこに掛けられた絵画がお出迎えしてくれます。
また玄関の照明は天井に埋め込まれた間接照明のみで、余計な器具を見せずに壁面と絵画がきれいに照らされます。
この壁には上記の絵や間接照明を邪魔しないよう、コンセントやスイッチなどの余計なものを付けないよう設計時に気を使いました。
土間仕上げは「大谷石」を使用しており、上品かつ柔らかい印象にしてくれています。
写真手前側にはアンティークガラスを用いた造作建具を用いることで、視線を緩やかに遮りつつ明るさや気配を感じられる仕上げとなりました。
左手には建具で仕切ることができるシューズクロークがあり、家族は普段こちらからメインスペースへ入る形となっています。
約2帖半程度の空間ですが、心地のよい空間にすることができました。
仕様は先程の上甲東園の家と同じです。
こちらでは左手にニッチを作って飾り棚とし、そこに間接照明を当てるよう設計しています。
こちらのプランでもアンティークガラスを使った造作建具が心地よい光を運んでくれています。
玄関には窓はありませんが、この造作建具のガラスから入ってくる光で日中は十分な明るさを確保できます。
こちらのプランでは玄関に入って正面にある窓から自慢のお庭を望めます。
季節によって変化する景色をお家に入って一番最初にご覧頂くよう設計されています。
また土間仕上げに「ハードウッド」を用いていることで土間の硬さを感じさせません。
手前側は土足のまま入れるご主人の仕事場に続いています。
先の例のようでなくても、少しのことで心地よい空間にすることも可能です。
こちらは玄関正面の壁にL型にニッチを作り、そこに照明を仕込みました。
ニッチ壁面にアクセントとして貼ったタイルに照明が当たりよく映えています。
プランによっては採光を大きく取り入れるようなプランは難しい場合もありますが、こういったポイントを一つ作って上げるだけでも玄関を上質な空間にすることができます。
今回ご紹介したプランは一部になりますが、これからもこういった空間を作っていけるように頑張っていきたいと思います。